暁月 あきら 西尾 維新
集英社 (2010-04-02)
最近ジャンプ本誌で展開が早くなっていて打ち切りと隣り合わせなんじゃないかと心配しているが、このコミックスが売れて無事回避して欲しい。
今回はめだかの兄
黒神真黒が本格的に登場。真黒は実の妹萌えでめだかのポスターやフィギュアまで製作しているほどの変態兄貴だった。めだかボックスも本当にポスターやフィギュアが作られるほど人気作品になって欲しいところだ。
そんな真黒のハイテンションな変態性が面白かったが、めだかと善吉が真黒のところにやってきたのは修行して強くなって
都城王土に勝つため。バトルに修行ってもう完全にバトルマンガ化してるな…
真黒は元十三組でフラスコ計画のことも知っていて、さらにマーネージメントの天才。そんな真黒の修行によりめだかと善吉はパワーアップ。
修行の内容は描かれていなかったけど、王土の『言葉の重み』が通じなくなるくらい強くなっていた。そして王土からフラスコ計画は地下の研究所で行われていて、箱庭学園の生徒を犠牲にするものだと教えてもらった。
それを聞いためだかは生徒会長として今日中にフラスコ計画を叩き潰すことにした。今日中にというのが面白い。
以降はめだかたち生徒会執行部が学園地下を進み『十三組の十三人』を倒していく展開に。
地下への入り口で阿久根と喜界島とも合流しまずは地下1階から。地下1階の迷路には十三組の十三人最強の男
高千穂仕種が待ち受けていた。
各フロアに待ち受ける十三組のメンバーを倒しそれぞれが持っているフラスコ計画の研究データを回収していくというわかりやすい展開だ。
その研究データをかけてめだかと高千穂のバトル開始。雲仙のときは乱神モードで無理やり勝った感じだったけど、今回はちゃんと自我を持って王道なバトル。しかもお互い雲仙のように特殊な装備を持っているわけではなく、純粋に本人の能力のみのガンチンコバトルで面白かった。
高千穂の異常性が何なのか調べるためにめだかが雲仙のスーパーボールを使ったところもなんか良かった。それにより敵高千穂の異常性とは考える前に行動する反射神経で、自動操縦(オートパイロット)でめだかを攻撃したり、攻撃を避けたりできることがわかった。
めだかは高千穂の反射神経に対抗するため、高千穂が瞬きをしている瞬間に高速で移動し捨て身で大きな一撃を与えた。高千穂もめだかもダメージが大きかったが、高千穂は立ち上がり去ろうとするめだかに「待ってください」と丁寧に呼びとめる。
これまで自分と互角に渡り合える化物はいなかったが今は目の前にいる。このことに喜びを感じた高千穂、めだかもその思いの応えお互いフラフラになりつつもラストバトルをした。戦いの内に友情のようなものが芽生えるというドラゴンボールのような王道バトルで後味が良いね。
高千穂戦で、すでにボロボロになめだかちゃんだが、地下2階にも当然十三人のメンバーは待ち受けていた。
地下2階の相手は人殺しのテクに異常なほど長けた指名手配中の殺人犯
宗像形。
そんな危険事物の相手をするのはめだかの胸を揉みながら登場した真黒の指名によりノーマル善吉!
前にスペシャルの猫美が十三組の一人を倒したが、今回は完全ノーマルな善吉。しかも相手は猫美のときとは違い『十三組の十三人』のメンバー。
体中にたくさんの武器を隠し持っている暗器使い宗像に善吉は素手で挑む。高千穂が取りだす無数の刀を全て裁き天井に弾き飛ばし対抗する善吉。猫美のような卑怯な手はいっさい使わない。
刀が効かないとわかれば宗像はハンマーや狼牙棒などどこに隠していたのかわからないような武器を次々と取り出し善吉に襲い掛かった。圧倒的な武器を相手のひるまず素手で戦う善吉はすごいね。普通最強なんじゃねと思う。
強力な打撃武器もなんとか裁いた善吉だが、宗像が次に取り出したのは拳銃二丁。拳銃相手に素手でどう戦うというところで終わった。
今回のカバーを取った表紙背表紙にはビキニの上だけを取りうつ伏せに横たわるセクシーなめだかちゃんが描かれていた。いや兄真黒が作った抱き枕という設定かもしれないな。実の妹萌えはとてもめずらしい。
個人的な評価★★★★☆
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