鎌池 和馬
M.Co.(角川グループパブリッシング) (2009-10-27)
4巻は御坂美琴のクローンである妹達(シスターズ)の話でした。禁書目録でもあった一方通行(アクセラレータ)のレベル6へのレベルアップ計画を美琴目線で描いた内容でした。
禁書目録で美琴はアクセラレートの計画を阻止しようとしましたが、美琴の他にも布束という不気味な女子高生も計画を邪魔しようとしていたことに驚きました。
完成したばかりの妹が研究員2人と心温まるような雑談をしていましたが、研究員がその妹に実験で犠牲になった妹達の死体を片づけておいてと頼んだのにはゾッとしました。
さっきまで自慢の紅茶を妹にダメ出しされてギャグ風にショックを受けていた研究員なのに妹に命令する姿は怖すぎます。
美琴は暇潰しに子供たちと遊びますが、幼女が身に着けていたカエルのバッジが欲しくて回りの目を気にせずガチャガチャをしてようやくゲットしました。このバッジが後々重要なアイテムになろうとは思いもしませんでした…
その後美琴は自分のクローンである妹に初めて出会いました。一緒に子猫を助けたり、美琴が妹にアイスクリームを食べられたり、色々と和みました。
美琴はさっきのカエルバッジを妹に付けて、妹はそのお子様センスをけなしますが姉からの初めてのプレゼントということで大事にしていたところは微笑ましかったです。
その後妹は美琴と別れ実験のため一方通行の元へ行きました…
妹は一方通行に片足を引きちぎられ、片足の状態になりながらも地面を這いずり地面に落ちていた美琴のカエルのバッジを拾ってちょっとだけ笑顔になり最期を迎えました。
美琴との楽しげな交流を描いたあとのこれは辛かったです。一方通行には遺憾の意を表明したいです。あまりにもバッドエンドすぎます。
そんな読者の気持ちを代弁してくれたのか、妹を探し当てるも間に合わず最期を見てしまった美琴が一方通行に攻撃をしかけて終わりました。
いいところで終わりますね… 美琴は一方通行に勝てませんが勝って欲しいです。禁書目録で先を知っているのが少し悲しいです。
美琴のクローンは筋ジストロフィーという難病の治療法を見つけるために作られたわけですが、このような使われ方をされるのは辛いどころではないですね…
個人的な評価★★★★★
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