怪獣自衛隊 2巻: バンチコミックス
怪獣自衛隊 2巻 感想です。
早くも第2巻。1巻では豪華客船が謎の巨大生物に襲われ、赴任前の新米自衛官が孤立奮闘するも乗組員は次々と捕食される絶望の展開だった。
2巻でも絶望はまだまだ続き、自衛官としてヒーローのような強い志を持つ主人公「このえ」でも泣いてしまうほどだった。

ここまで怒涛の活躍で忘れそうになるが、まだ防衛大を卒業したばかりでまだ未熟さを持っていることを思い出させてくれる。
それでも過去に自分を助けてくれた自衛官を思い出して再び立ち上がり、恋人を失った船員から手斧を託され生き残っている人たちのために行動を開始した。
触手がスピーカーを攻撃したことから、触手に目は無く、音に反応して捕食しているということを掴んだのは大きな一歩に思えた。

物音に気を付けながら手斧で触手を一刀両断する姿は獣を狩るイェーガーだった。面構えが違う。

そしてこの活躍を前回の迷惑Y〇uTuberが配信していたのは世間の応援の声を集めるのにプラスに働いていた。この命を助けたのにもちゃんと意味があったと感動する。
船内の人に放送で触手は音に反応すると伝え映画館に避難誘導することになった。ちょっと希望が見えてきた。
しかし直後やってきた海保のヘリは撃墜され、未だに自衛隊が来ないことや触手の情報を自衛隊と海保で共有できていないことにはヤキモキする展開だった…

例え努力で音を抑制しても小さな子供もいる中完全な無音は難しく被害者はその後も出てしまった。政府がなかなか自衛隊を派遣しないことがイライラするレベル。
だが、このえの友達がTVキャスターで船内の様子がお茶の間に流れたことで世間の空気が変わった。

世間の空気もあって総理はやっと弱腰ながら自衛隊の派遣を決定。

派遣を決定してもまだ中国のことを気にしていて、ヤキモキした気持ちが消えないの嫌だ…
派遣される自衛官にはもう一人の主人公の「大和令和」もいた。1巻で怪獣に轟沈させられた船の生き残りでリベンジマッチだ。

このえの活躍で船内のムードも良く、自衛隊も作戦の立案を完了。懸念事項はまだあるが、それでも人類の力を見せつける展開がそろそろ始まるような予感がして3巻に期待だ。
個人的な評価★★★★☆
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