ジャンプSQ. 2020年3月号掲載の「デスノート」新作読切の感想です!
デスノートの新作読切は12年ぶりらしい。前の読切の掲載がそんなに前だったのかと月日の経過の早さに驚いてしまう。
今回の読切は昨年夏ごろネーム状態で少年ジャンプ+に掲載されたものの完全版。ネームの状態と完成原稿ではやっぱり迫力が違って面白さが数段違ってくるね!
さて物語はリンゴが食べたくなったリュークが三度デスノートを地上に持ってくるお話w

今回デスノートを手にしたのは知能テストで3年連続1位を獲得している“日本一頭のいい”中学生『
田中実』
リュークに直接目を付けられノートを面白く使ってくれることを期待され託された傑物。夜神月に負けず劣らず天才キャラだ!
物語中の時代も現代に即していて、夜神月(キラ)が死亡した後の世界がどうなったのか語られているのもとても興味深い。
キラは歴史上の人物として教科書に載っていて神と崇める人もたくさんいるらしいから、新世界の神になるという夢は死後叶ったようだ。
それと現代では監視カメラがあるからFBIは殺せないとか、ネットを使うとバレるといった考察もあって、月がキラとして活躍したのも10年以上昔なのかとしみじみ思った。
実少年はノートのルールについていくつか確認したのち、2年後に再び現れるようリュークに言付けてノートを廻る頭脳戦は2年後の成長した実が主人公として始まる。
実のノートの使い方とはノートを売却すること。凡人ならデスノートの使い道なんて殺人一択なのに、序盤から驚かせる展開で面白すぎた!

売却はオークションをすることを計画したが、Twitterのハッシュタグでそれを募集するのも現代のデスノートっていう感じで面白かった。月の時代には無かった代物だし。

成長したニアも登場。
この事態を慎重に見極めながら押さえるならノート引き渡し時しかないけど、そしたら記憶は消えると今回の「aキラ」のやり方を評価していた。実が月みたいな思想を持っていたら危なかっただろう…

Twitterのハッシュタグを使ったオークションも松田がメディアに乱入するなど昔と変わらない行動をしたのもあってヒートアップ。実の指示で国家がメディアを通じて購入額を発表するまでに至っていた。

そして最終的にアメリカに10,000,000,000,000ドルで売ることを決定。日本円にして約1,000兆円。こんな額をどうやって安全にもらうのかそれが気になる展開!
だがそのやり方も天才的で「3日以内にヨツバ銀行の口座を持つ東京在住の60歳以下の人に等分に振り込む」というもの!

よくこんなやり方を思いつくものだとため息が出る面白さだった。そうだよ、こんなデスノートが読みたかったんだよ!
対象者は100万人くらいらしく、3日で実を特定するのは不可能。60歳以下というのが絶妙のようだったw 貰える額は一人あたり10億円くらいで十分。
ニアも負けを認める今回のノート所有者大勝利な展開で、少年誌の倫理的にいいの?と思っちゃうほど順風満帆w

所有権を放棄した実のノートはリュークを通じてきちんとアメリカ大統領に届けられた。
しかしこの短期間に人間界でのノートの売買を禁じるルールが新設されていた。

大統領は受け取りを拒否して死亡することは無かったが、実はお金を受け取ってしまった…
リュークとの別れ際に二度と目の前に現れないでくれと約束してしまったがためにルールを知ることができずに… 理不尽だけどこれは仕方ない…・

デスノートは殺人兵器として使わなくてもこんな使い方でも不幸になるというデスノートらしい落ちで総じて最高に面白かった。プラチナエンドよりも面白いと思っている。
デスノートは新たな主人公を携えて連載として復活してほしい。るろ剣だって復活連載したわけだし。
今回のデスノートの読切ほんと面白かった!ファンは絶対読むべきだと思う!
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死を操れる力に手を出した奴は「終まいまで殺れ!」とかどこの釜爺ですかwwww 10年後の実写映画では6冊ノートでドラゴンボールと仮面ライダー龍騎を思わせる設定で大王の玉座合戦を兼ねたノート争奪戦で人間を翻弄とか、とにかく理不尽を強いりましたね。