河本ほむら 尚村 透
スクウェア・エニックス (2019-03-22)
売り上げランキング: 183
賭ケグルイ 11巻 感想です。
今回は夢子の出番はほとんど無く、ずっと副会長「桃喰リリカ」のターン。
副会長は芽亜里と行動に共にし仮面を外したら気弱でとてもギャンブルが強そうに見えないキャラだったが、実は超強かった!

狛喰希を対決描写も無くあっさり撃破したのち、次にターゲットに決めたのは百喰一族の中でも強キャラ臭を漂わす「尾喰凛」。
主人公を差し置いて、どちらかというと敵側の強キャラクター同士が対決する流れはかなり熱い!
尾喰凛は詐欺師の家計で、すでに学内に怪しい通貨を流行らせたりギャンブルに有利な嘘がうまいキャラだった。同じく尾喰の名を持つ茨とは行動を共にし、茨は凛を信じていたが、凛は茨のことをただの手駒としか思っていないように見えた。見えるだけというのが意外と重要だった。
ギャンブルは芽亜里と凛、茨の他、モブ女生徒3人の計6人で行われた。嘘をつかずに相手を騙すテクニックでリリカをピンポイントで追い詰める手腕は悪質な詐欺師の手口のようで、味方の茨からモブ女生徒までコントロール下に置いていた。

追い詰められるリリカだが、芽亜里の応援で仮面を外しても強気のままの覚醒状態。今回副会長の株が上がりまくりだ。

凛の目的は他の一族とはちょっとだけズレていて簡単に言えば過去に事実上の敗北をした桃喰綺羅莉への復讐。その双子であるリリカとの対決も負けられないものと考えていた。

リリカは掛け金のアップしたときの反応や状況から凛がモブ女生徒を騙していたことを根拠と共に暴露して戦況は一変。そこからは早かった。詐欺がバレた詐欺師はもろい。勝負はリリカの圧勝。

ギャンブルで負けた凛だったが負けることも想定していたのか呼んでいた選挙管理委員は偽物で、ギャンブルはノーカンだと主張をしてきた。まるでハンチョーw

しかし、これでもまだリリカの方が上で電話であらかじめ選挙管理委員立ち合いという体裁を整えていてきちんと有効となり、凛は完全敗北。
嘘が付けない茨が最後の最後に嘘をついて凛へのダメージを僅かに減らしたのはいい話だった…
そして茨を利用しているだけに見えた凛だったが、実は大切に思っていてまるで兄弟のように絆が強い二人であった。

これまでほぼ無かったライバルキャラ同士の対決エピソードが長編で描かれていてほんと面白かった。
生き残っている百喰一族もだいぶ絞られてきてそろそろ始まるであろうトップ勢同士の対決が楽しみだ。
個人的な評価★★★★★
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