岡本 倫
講談社 (2018-10-05)
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パラレルパラダイス 5巻 感想です。
いつもの交尾ギャグもページ数が多く、ストーリーも思い出したようにシリアスで面白かった。
ヨータの男の前では誰しも発情してしまうこの世界の住人。
しかしピナコは自分はそういったことに興味がなくノアの姿を見るためにイヤイヤするのだと主張してきた。

でもヨータの力はピナコの想像を超えるものであり、生意気な主張をしてきたピナコを巧みに辱めるところが面白かったw

数少ない常識人に思えたハナハナも実はリリア同様ホリックだったようで、交尾シーンは激しかった。

行為を終えてもハナハナには首にあざが出現せず、少し条件が見えてきた気がする。
海の底に囚われているノアの母からは貴重な話を聞けて、まともな感動エピソードであった。救われないのはこの作者のクオリティ。

また惨いところも過去作を思い出すシリアスさだった。

モブとは言え善良な住民が抵抗もできず刺されていくところは辛い展開。さらにヨータまでも致命傷を負い、再び目覚めるとそこは元の世界の病院であった。四肢欠損しているところが妙にリアルで夢のような異世界転生も甘くないと感じられた。

病院の窓からは再び怪人が覗いていて、ヨータは窓から落とされ異世界にコンティニュー。今回は病院でスマホから敵の神話のキャラクターの弱点を調べて勝機が見える闘いが始まった。

また落下したから大けがしているはずだけど、元の世界に戻ることはあるんだろうかね。
交尾する毎日のパラダイスな世界だったけど、現実世界に戻れば辛い現実が待っているというただでは幸福をくれない物語だった。
あくまでダークファンタジーで、なろうのような異世界転生ではなかった。
個人的な評価★★★★☆
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