上原 求 新井 和也 福本 伸行
講談社 (2018-08-06)
売り上げランキング: 66
1日外出録ハンチョウ 4巻 感想です。
牡蠣バーなる店にやってきた班長たち。相変わらずブルジョア。
牡蠣が美味しいことは重々承知だが、その美味しさを牡蠣の唯一の武器であるノロウイルスとの闘いを通して表現していたのが面白かったww

牡蠣は人間にとって食べやすい形状だが、生で食べるとノロウイルスに感染する可能性がある。

だから班長たちは生牡蠣を避けていたけど、誘惑に負けて注文して美味しそうに食べる姿が悪魔的に飯テロだった。
グルメ表現を食材の側に立って描くところが斬新で、牡蠣を食べたくなった。
地下の喧騒に嫌気がして1日外出をした大槻は静かな田舎町でゆっくり過ごしていた。
静かな個人経営の喫茶店で読書をしたり海を眺めたり、余裕のある暇そうな姿は社畜なら憧れてしまいそうだ。
でも久しぶりに大槻が悪人であることも思い出したりもしたw

飲食店の食べ歩きで自分の定めた味のハードルを越えられるかという話では、大槻らしい目の付け所で店を評価するところが面白く、何の変哲もないチェーン店のメニューでさえ食べたくなる不思議さがあった。

大槻の昔からのお気に入りの店も世代交代が進み、妙なメニューを提供するようになり、大槻は物言わぬコンサルタントとして評価を下していた。
デザートとして相応しくないプディングをあえて残すことで店の方針を否定するところはグルメ通だなぁと思った。あとこの話はナレーションの大槻への突っ込みも秀逸で面白かったw

大槻はやっぱり並みの同世代より優雅な生活を送っていると思う。昼食に2000円越えのものなんてめったに食べれないもん。
個人的な評価★★★★☆
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