荒木 飛呂彦
集英社 (2018-07-19)
売り上げランキング: 20
ジョジョリオン 18巻 感想です。
ロカカカの実のなる枝を巡る岩人間たちとの闘いも激しくなるが、とりあえず康穂の過去話が途中挟まれた。
そこで康穂はかつてホリーさんや吉良と関わっていたり、大切にしていた髪飾りが実は擬態した岩生物で康穂から何かを吸って生きていたことが明かされたり意外と重みのある過去話だった。

死亡した岩生物はまだ思い出の髪飾りとしてしまってあるらしく、ここで康穂は一時離脱してそれを調べることになった。今のスタンド使いとなった康穂なら有益な情報を収集できそうで鑑定結果が待ち遠しいところだ。
岩人間と手を組んでいる常敏は「プアー・トム」に言われた通り彼のスタンド能力の発動のカギとなる家の模型を果樹園の地中に埋めたのだった。

目的は定助たちに取られるくらいならその前に始末してロカカカは永遠に行方不明になる方がマシということだったが、定助と礼は枝の場所までたどり着いていた。

しかしトムの真の目的は定助たちの始末ではなく東方家全員の始末で、ロカカカも決してあきらめていなかった。常敏には嘘をついていたことになる。
常敏は小物な悪役というイメージだったけど、攻撃される息子つるぎを助けるためなら自らの命も惜しまなかったり、父とはやり方が違うだけで東方家のことを思う気持ちは同じで意外と男気のあるやつであった。
トムのスタンドは遠距離無差別攻撃タイプ。密室内を加圧したり、室外を減圧したりして肉体に大きな障害を与えるやっかいな能力だった。
トムの狙いを看破した常敏が果樹園に火をつけて反撃に転じたのはなかなかかっこよく、敵同士の対決というのも燃えるシチュエーションであったw

敵同士の仲間割れの事情は知らず、定助たちは燃える前にロカカカの枝の回収に打って出たが、その行動で岩人間にも常敏にもその場所がばれてしまった。

ここから三つ巴の対決になるのかな。この闘いを制した者が大きく状況を有利に運べるようになるだろう。
巻数もだいぶ膨れてきたからそろそろラスボスも登場してほしい気もする。
個人的な評価★★★★★
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