福本 伸行 三好 智樹 橋本 智広
講談社 (2018-07-11)
売り上げランキング: 74
中間管理録トネガワ 7巻 感想です。
利根川先生、こんな状態でいつ心身を休めているのかわからないくらい激務な日常だった。
京都出張で会議があるも夜からの予定のため朝から出向いて観光しようとするが、同伴する部下の中田が寝坊で遅刻。
なんとか汚名返上しようとする中田とイライラする利根川のすれ違いが面白く、特に中田が利根川のためにと思った行動がことごとく悪い方向に解釈され、素でも悪手を指し、こいつは出世しないと思ったw

部下が鉄骨渡り用の新しい先が細くなった鉄骨の発注を忘れ、それを上司利根川に隠して対処しようとしていた。

負債者ではなく黒服がぐにゃ~となっているのが珍しいw
そして誤魔化すためにやった処置が物干し竿の付け足しで、その絵が面白いのに死に物狂いの挑戦者がシリアスで笑えたwww

佐衛門と西口さんは晴れて交際していた。

会社近くでデートするため二人の関係は皆知ることになるが、ここでも中田だけが二人の関係に気づかず西口を狙っているのがピエロだった。最初の出張での遅刻の話があるから余計に面白く、やっぱり出生しないなぁと思った。
トネガワの物語ではただの我儘な爺である会長だが、たまにはたまには大企業の会長らしい一面を見せてくれた。
金貸しのTVCM作りにおいて、利根川がクリーンなイメージを押したのに対し、会長はもっと底辺目線の中身のないCMがいいと説き伏せた。さすがはここまでの財築いただけはあるお言葉だった。

利根川に突如やってきた7連休。それの過ごし方が社畜の中の社畜でほんと気の毒だった。
一生の夢であったアイスランドでのオーロラ観測をしようとするが、会長からの急な呼び出しを意識して結局次点の北海道まで諦め関東圏の栃木の日光旅行に下方修正したのは悲しかったw
欲望の発散の仕方がへたっぴすぎる利根川先生であった。

しかも旅行中も電話が鳴るのではと終始気にしていて、幻聴まで聞こえるレベルでここまで出世して社畜の性からは逃れられないのかと悲しくなった。

利根川、金も地位も十分に持っているが、こんな風には絶対になりたくないと思うほど社畜で苦労人だった。
こんなに苦労しているのにカイジに負けて失脚し、カイジの方が悪者に思えてしまう…
個人的な評価★★★★★
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