西尾 維新 VOFAN
講談社
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宵物語 感想です。
暦が大学を卒業して警察官僚になるまでの空白の4年を描いた物語シリーズ。
今回は直江津高校女子バスケットボール部の関係で関わってしまった女児誘拐事件を暦と忍、余接、八九寺のロリトリオが捜査するという内容だった。
大学生となった暦が幼い少女たちと戯れたり、危ない発言をしたりするところは高校時代から変わらずで面白かった。むしろ大人になっている分危うさが増して良かったかもw
被害児童の家のポストには女児のものと思われる前歯が入れられていていささか猟奇的な幕開けだった。しかも家庭環境は羽川の家に勝るとも劣らずひどい状況。最近児童虐待のニュースも目立つようになってるし、心苦しい物語だった。
捜査は当初怪異に関わらない事件を怪異の力を借りて迫るという流れだったが、途中からこれ怪異が原因ではないかと推察した暦は片鱗を見せたと思う。この事件は怪異というものを知っている暦にしか解決できなかっただろう。
忍も何気に忍野からの怪異の知識をしっかり覚えていて役に立っていた。
おまけのような撫子のエピソードも短いながら良かった。色々伏線多かったし。
影縫さん同様に臥煙さんも余接を作った呪いを受けたせいで、知りたくないことも含めて何でも知っている状態になってしまったことや、忍野や貝木もわかりづらいが呪いを受けているらしい。
この伏線未回収になるとは思えないから再登場もあるのかな。次回が「よつぎボディ」だから次回くらいにw
そして現在臥煙さんが対応中の不死身の怪異の対処にどうやら専門家見習いとして撫子も参戦するようだ。これもが次回の物語だろうかね。
扇と決着が付き、その他外伝を挟んで再び物語が動き出した展開であった。
個人的な評価★★★★☆
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本音:よしまだ続くなw