講談社 (2017-04-17)
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漫画版 掟上今日子の備忘録 5巻 感想です。
最初の事件は警察から依頼されたバラバラ殺人の話。
一般的な探偵ものみたいなエピソードだが、今日子さんは事件解決のために自分の身体に遺体の切断された線を描き込んで現場に寝転がってみたり、記憶がないはずなのに生々しい写真を見ても平然としていたりサイコな一面を見せていた。

そんな推理方法を見た刑事さんは頼んでおきながら辛辣な感想を胸の内に秘めていた。

闇の深い今日子さんが描かれていて、彼女の正体が気になってくるまるでフラグのような推理劇であった。
でもこの5巻で第一部は完結だそうだ。コミックで第二部が描かれるのかはわからないが続いてくれると嬉しい。
後半は高額報酬に釣られて今日子さんがフランスまで仕事にやってくる守銭奴らしい物語。
依頼内容はエッフェル塔を盗むという怪盗からの犯行声明に対応すること。
そんな無茶な声明にどう対応するのかと思ったら、今日子さんは何者かに眠らされ腕のメモ書きも改竄され自分が怪盗だと思い込んでしまった。

ノリノリで怪盗になる今日子さんは、いい大人が本気なのかと思ったけど本気で3つもエッフェル塔を盗む方法を思いついていた。
でも一つ目の方法はともかく、二つ目のマジックのやり方は有名だね。
しかし真相は犯人がエッフェル塔を盗むために今日子さんの知恵を得るという策略に巻き込まれたというものだった。

今日子さんの空白の過去の一部を知り、癖まで利用する手腕はなかなかの強敵だったが、筆跡まで真似たメモの改竄に自力で気づいた今日子さんの洞察力はすごい。しかもそこから芋づる式で真相までたどり着いたし、これだから忘却探偵がやっていけるのであろう。

そして明かされたエッフェル塔を盗む三つ目の方法は、なんというか頓智的w
最終話らしく、壮大な謎解きで面白かった。
個人的な評価★★★★☆
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