浅見 よう
講談社 (2017-01-17)
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掟上今日子の備忘録 4巻 感想です。
表紙で厄介と今日子さんがまるで結婚式をしているかのように描かれていて、帯にも厄介結婚へ!?とあったが完全に釣りだったw
ミステリアスな忘却探偵である今日子さん。秘密だと思われた年齢や記憶喪失のメカニズムについて意外にも語られた。
今日子さんは25歳で記憶がリセットされると17歳のときに戻るそうだ。25歳まで8年間経過しているという感覚もあるらしい。

ということは今日子さん17歳の精神でずいぶんと大人っぽいし、お金が大好きなのは17歳のときからだったようだ。
記憶の空白のスタート地点は17歳からではないらしい。つまり、17~25歳の間に何かがあってそこから17歳に戻るようになったということだよね?説明がわかりにくい。
さて、今回の厄介は冤罪体質を女性雑誌記者に取材され、記者さんにプロポーズまでされていた。何でもその女性記者、過去関係した6人の男性全員が破滅の道をたどっているそうだ。
そこで厄介はこの女性の身辺調査を今日子さんに依頼するも、今日子さんに変態として不審者扱いされていて面白かった。

一人娘がいるなんてわかりやすい嘘でけん制までしていて、心の壁の作り方もコミカルだった。

今日子さんは仕事としてこの雑誌記者の関係した男性が破滅した理由にこの記者のオカルト的要素はないと理論的に説明してみせた。
が、不審者として厄介に嫌悪感を抱いた上での調査結果と最高のパフォーマンスでの結果が異なっているところがこのエピソードの妙だった!

最高のパフォーマンスを出すために記憶を一度リセットするが、その前に厄介の身体に口紅で厄介のことが大好きと書き寝ることで最愛たる厄介のためにがんばる今日子さんが完成w

基本塩対応な今日子さんが厄介にデレデレで、恋する今日子さんはこんな雰囲気なのかとしみじみと思ったw
今日子さんやたら可愛い。

愛の力で新たに導きだした結論は、女性記者は一件の真実の破滅のショックであえて破滅しそうな男性と関係を持つ病気になってしまっているというものだった。冤罪事件でぼろぼろな厄介もその標的だった。
優秀な今日子さんとはいえ、嫌な仕事に対してはパフォーマンスが悪くなるという興味深いデータを含んだ物語だった。
個人的な評価★★★★☆
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