暁月 あきら
集英社 (2016-11-04)
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症年症女 2巻 感想です。
12歳で必ず死亡してしまうという謎の奇病を患ってしまった世界でたった二人の少年と少女。先に12歳になってしまうのは少女ちゃん。しかし後世に名前を残すという野望を抱く少年は、少女ちゃんが病死する前に殺害して自分が世界初の病死した人になろうと画策していた…
少年は少女ちゃんがICUから通常の病室に戻ってくる日にサプライズパーティを開こうとしていた。プレゼントは何がいいのか周りに大人の女性たちに相談するが回答が全員「お金」というところが西尾維新らしいセリフだと思ったw
それはそれとして殺害の方法を考える少年は怪しい医者「毒」に殺害をそそのかされていた。
この黒幕っぽい毒は少年をいいように操っているように思っているが、少年もそこまで馬鹿ではなく毒の考えの予想を的中させるなど、見くびれないくらいの頭は持っていた。

この毒の見当違いなところが今後の物語で関わってくるのか気になる。
少年は少女ちゃんっぽい何者かに高所から突き落とされ致命傷を負うが、意識が戻ると無傷で夢か何かと考えていた。

でもこれは夢ではなく、実際に少年は致命傷を負っていた。これも病気の症状でこの奇病は12歳で必ず死ぬが12歳までは絶対に死なないのだった。

少年を一度殺したのは少女ちゃんが犯人とは思えないから毒の仲間か何かなんだろうな。症状を確かめるために。
病院では奇抜な医師たちが集まって毒の司会で会議が開かれていた。

神童である少女ちゃんの映像のあとに流れた少年の映像に対する医師たちの感想が辛辣で面白かった。少年が可哀そうと思われたがっていることも見抜かれていて、ひどい言われようだった。この性格のまま死ぬのが可哀そうとまで言われてたしw
12歳で必ず死ぬ病気だが、これを100歳で必ず死ぬ病気に変異できたら不老長寿を目指せると価値の高さが取りだたされていた。
利益重視の大人たちの会議に思われたが、少年の薄っぺらな嘘を真に受け大人の嘘は適格に見抜く正義の医者がいてくれたことは心強かった!彼の活躍には期待だ。

そして新たな患者として二人の子供が登場した。待望の新キャラが登場したがこの二人は何の陰謀なのか仮病。

この仮病患者が物語を動かすのかと思ったけど、あっけなく退場。しかも自殺に見せかけた他殺という結果で。症状の実験としての事故なのかわかっていてこうしたのかはわからない。
遺体の顔は認識できた少年はそれを見て最悪だからと少女ちゃんの殺害を断念。
少年が遺体発見後次に少女ちゃんに会うとなんと少女ちゃんの個性が認識できなくなっていた。

何が原因でこうなったかはもちろん不明。謎が増えるばかりで早く続き読みたくなる作品だった。
個人的な評価★★★★☆
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