叶 恭弘
集英社 (2016-10-04)
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KISS×DEATH 4巻 感想です。
五人の女子高生に寄生した小型の宇宙人の囚人たちを逮捕するために、追う側の宇宙人Zの宿主として共存している女性恐怖症の主人公 慎五。今回はいよいよ二人目の囚人と直接対決。
囚人No.2に身体を半ば支配されている ひなの はジッパーを大きく開けたツナギ姿でやる気満々。肌着は来ていない様子。

慎五とは人間離れした体育会系なバトルを繰り広げるが、二つの意味で防御は鉄壁だった。
素性がよくわからない慎五を相手に ひなの も秘密兵器を実践投入。地球外の科学技術を使って作り上げた液体金属によるビリビリ少女へと変貌した。

時間が経つにつれ囚人たちも護身のための技術を発展させていて、油断と慢心を誘えるアドバンテージである慎五の追う者の宿主であるという正体もそこまで有利というわけではなくなってきた気がする。
口を滑らせてしまったのもあるが、地球人と思っている相手に全力で仕留めに来てるし。
結果、有利な状況で戦いが始まったにも関わらず戦いは土壇場の機転と幸運に恵まれギリギリ勝利。

この調子なら今後も一戦一戦が慢心相違でかなり重たいバトルになるんだろうと感じさせる逮捕劇だった。
こうしてひなのは宇宙人から解放され普通に人間に戻った。ところがひなのは先に開放した結仁と違ってZたちには協力せず、他の囚人たちに慎五がZだとバラして罠にもハメるという恩を仇で返す所業をしたのだった。なんという地雷女!

他の子たちも宇宙人から解放させてあげたいと願う気持ちは一緒だったが、そのやり方は違った。
宇宙人の囚人と追手なんて我々地球人には関係ないから、数の利がある囚人にZを始末させ無事宇宙に帰ってもらうことで宿主を解放させようというアイデア。
なんとなくその状況になっても宿主は開放されなさそうな前振り。
ひなのの裏切りにより窮地に追い詰められた慎五とZはやむを得ず分離してZのみネズミに寄生して脱出。慎五はZを誘き寄せる餌として監禁生活を余儀なくされてしまった。

監禁のされ方はこの作品と主人公に相応しいもので面白かった。
場所は女子更衣室に出入り口のある隠し部屋。

これは女性恐怖症の主人公には出ることができないし、怪力でどうにかなるわけでもない。バレたら社会的に死ぬしw
でもZを返り討ちにするため慎五はあえて隙を作られ、その隙で脱出。
正体もバレ、囚人たちも常時警戒状態で本気。追う側と追われる側が入れ替わり新たな物語の幕開けだった。
個人的な評価★★★★☆
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