浅見 よう
講談社 (2015-10-16)
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コミック版 掟上今日子の備忘録 1巻 感想です。
現在ドラマ放送中だけどドラマは原作と違うね…
無実なのに事あるごとに犯人ではないのかと疑われてしまう不幸体質の主人公「
隠館厄介」は、そんな時の御用達の探偵のリストを作っていた。
厄介は今回勤め先の研究所の研究データが入ったSDカード紛失の犯人として疑われていた。そこで呼ばれた探偵「
掟上今日子」
彼女は一度寝てしまうとそれまでの記憶がリセットされてしまう忘却探偵であった。だから一つの事件にかかわれるのは1日の活動時間だけ。

今日子さんの考察力と推理力が優秀で、かつ事件解決の手段も独特だったり、自分の弱点とも向き合った探偵の仕事のやり方が面白かった。
犯人に薬を盛られて眠らされて記憶をリセットされてやばいんじゃないかと思ったら、身体中に油性ペンでメモ書きしていたり、それを人前で確認したりするところは愛嬌があって可愛らしい。

探偵を眠らすという禁じ手を使ってきた犯人には推理で論破するのではなく、だまし討ちみたいな手で追い詰めたのが良かった。しかもそれが第1話だしw
あとお金についてはシビアだった。

大人がタダで働くわけないよね。サービス残業なんて存在しないだ…
でも消費税が上がっていて驚く所は可愛い。自分で消費税分くらいは割り引くと言いながら記憶がリセットされたから知らぬ存ぜぬで正規料金を要求するしw

事件解決のためには一度あえて寝ることで記憶をリセットするという手を使う所も見どころだった。ただの弱点でしかないと思われていた健忘症もうまく利用している。

掴み所がない今日子さんのキャラクター性と特性から来る独特の着眼点を持った推理と解決手段が毎回面白く、すっかり今日子の虜になってしまった。
個人的な評価★★★★☆
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