梧桐 柾木
小学館 (2015-10-16)
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市場クロガネは稼ぎたい 9巻 感想です。
物語は前回の宣戦布告から、朝政とキースの生徒会長の座をかけた選挙活動が始まった。現在の支持率ではキース有利だが、朝政にはこれまでの確かな実績があるため勝敗はまだまだ未定。
キースも現状に驕らず朝政を自分より実力があると評価しているくらいだった。

圧倒的な悪役と選挙で対決ならいいけど、キースはキースで学園の生徒のための政治をしようとしているから面白い。互いに思想が違うから対立してるだけで。
また、キースは莫大な資産を使って宣伝活動に活発でその大々的なCMだけでも支持率を着実に集めていた。選挙資金の差がそのまま支持率に繋がるってのはキースの挙げているマニフェストと矛盾していて思うところがあった…
しかし朝政にないその資金を覇我が出資してくれると言ってきた。

頼もしいキャラが味方に付いてくれたが、条件は勝利に必要なかつての生徒会役員を再び味方に引き入れることだった。
クロガネがスカウトしたあの役員たちなら余裕と思われたが、二人は敵、しかも真の黒幕である地下生徒会長に篭絡されてしまっていた…

クロガネにより、キースを裏からサポートし覇我以上に資金を提供できるほどの実力を持つ地下生徒会長探しが始まった。しかしそんな大物クロガネの左目なら一瞬でわかるはずだったが、一向に見つからない。
でも相手の方から名乗り出てくれて、正体は主導シロガネ。クロガネと同じ目を持っているがために、クロガネには見えない存在となっていた。

同じ能力者との対決となったかー。しかも相手は現時点で周到な順位をしているから状況はかなり不利じゃん。実際、味方が切り崩されてしまっているし。
シロガネが二人を味方にすることはできないと明言したのは唯一の救いだろうか…

同じ能力だが片や表立って使い、片や暗躍して使うという存在。スペックが同じならスピード勝負になりそうだが、ここからどう巻き返していくのか期待の展開だ。
まさか主人公のアイデンティティーと同じ能力者が登場するとは思っていなかったから、超展開だった。
個人的な評価★★★★☆
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