霜月 絹鯊
芳文社 (2015-09-12)
売り上げランキング: 96
となりの柏木さん 10巻 感想です。
元々隠れてオタクトークを楽しむ仲だった雄斗と柏木さんは、夏期講習を経て一般的な日常の話題のやりとりもメールでするようになっていた。

メールの内容が些細なものでとても微笑ましく、仲良くなったばかりの男女の友達感が出ていて見ていて恥ずかしくなるね。
(ちなみにどうでもいいけど、この物語の世界ではまだガラケーが一般的でラインなんてアプリも存在していないんだろう。)
この二人の微笑ましい関係のさらに上を行く二人の親友のカップルはさらに親密度を増し、バカップルだった。そんな贅沢な悩みを抱くなって思った…
制服が再び冬服に変わり文化祭。隠れオタクの柏木さんと、オープンオタクの雄斗は人前では仲良くしないようにしている。ゆえに、文化祭も一緒に回ることはできないはずだった。
しかしティナの計らいで雄斗を完璧に女装させることでその問題点をクリアしたのだった。

文化祭を一緒に回り、2ショット写真まで撮影。ここまで楽しそうなのに、まだこんな制限を気にしているのはやっぱ引っかかるな…
柏木さんも自分が雄斗に対して取っている対応に申し訳なさを感じていた。そのことを素直に雄斗に告げるが、当の本人はまったく気にしていなかった。
自分のことを大切に思ってくれる雄斗を目の当たりにして、柏木さんはようやく恋心みたいなものが芽生えたのだった。

恋人と友達の漸近線近くをひた走っていた二人がやっと山を越えるのだろうかね。ここまでかなりゆっくり進展してきたからそう簡単にはいきそうな気がしないけど。
巻数も二桁に突入し王道展開を踏まえつつ、じわじわとした進展からいっきに飛躍しそうな幕引きの巻だった。
個人的な評価★★★★☆
- 関連記事
-
下のランキングのバナーを押してくれたら励みになります!
