秋★枝
KADOKAWA/メディアファクトリー (2015-08-22)
売り上げランキング: 303
Wizard's Soul ~恋の聖戦~ 4巻 感想です。
残念ながら打ち切りによりこの巻で完結。俺はマジックザギャザリングを知っているからツボにはまる内容だったけど、やっぱりニッチすぎる物語だったかなぁ…
しかしながら物語きちんと終わらせてくれたのが不幸中の幸い。
まなかの次なる対戦相手は優勝者と行われるアイドルとのエキシビジョンマッチが目的の少女。
人から馬鹿にされていた自分のデッキを褒めてくれてアドバイスまでしてくれたそのアイドルに直接お礼を言うためにここまで勝ち抜いてきていた。
そんな一生懸命な少女が鬼のようなまなかに挑むのはちょっと同情した…

安定の暗い顔でブレないデュエルをするまなかは淡々と勝利。対戦相手の工夫を踏みにじる勝ち方がいいね。
そしていよいよ決勝はまなかのデッキとは相性が悪いバーンデッキの使い手。
いつもの調子で勝利するが、負けても楽しそうな対戦相手を見て少しずつ心境が変化しつつあった。

エキシビジョンマッチでのアイドルとのデュエルはここまでの試合で友達になってくれた人たちがカードを貸してくれてオリジナルデッキで挑むこととなった。

バランス調整ができていないデッキだがプロのデュエリストのアイドルとは一勝一敗だった。そしてこのアイドルも勝っても負けても楽しそうにしていた。
試合中デッキの交換ができるため三試合目にまなかは多少の勝因が見えるこれまでの陰湿なデッキか、わずかながら見えてきたこれまでとは違うものを信じて今のデッキを使うか選択を迫られていた。
まなかは今のデッキを使い潔く敗北。敗北したが勝利したときでも見せなかった笑顔を初めてみせたのだった。今回の表紙もこれまでと違って明るいし、TCGを楽しくプレイできるようになってよかった。

ここまでのデュエルでまなかが勝利しても苦痛と虚しさしか感じてなかったようだし、それじゃあ救われない中こうやって根本的に前向きになれて、この状態で続きが読めないのは残念だ。陰険な空気を纏いながらの試合も味があったが、明るいまなかのデュエルもしっかりと見てみたかった。
瑛太とも無事恋人になりハッピーエンド!

この調子で一皮剥けたまなかの全国大会編も読んでみたかったなぁ。
個人的な評価★★★★★
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