佐島勤
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015-08-08)
売り上げランキング: 3
魔法科高校の劣等生17巻 師族会議編 (上) 感想です。
やっと原作をここまで読み終えたからレビューする。
前回、深雪が次期四葉家当主と発表され、達也とも表向きには従兄妹ということになり、二人が婚約が結ばれた。そのことが一般公表されるのが今回。
これまで友人として接してきた達也と深雪が十師族の中でも恐れられている四葉家の直系でしかも婚約者という関係だと発表され、ぎこちない関係になってしまう幹彦や美月たち… 達也に恋するほのかも気の毒だった。
そんな中でもレオやエリカは前と変わらない関係でいいやつだった。幹彦たちは最初こそ敬遠してたけど、わりとすぐに元通りの関係に戻ったし、達也と深雪の正体と関係についての話はすぐに解決した。
たぶんこれからの物語のための前置きみたいな話なのだろう。しかしラノベらしい一条将輝と深雪、真由美と達也のラブコメは進展あるだろかね。完全な横恋慕だけど。
そして日本では新しい十師族を決めるための会議が行われていた。パラサイトドールと周の件で四葉家が七草家を失脚させよとするが、九島家がその全ての責任を負い十師族のポジションを立つことで七草家は残留。代わりに七宝家が新たな十師族として加わった。
琢磨は最初こそあんな態度だったが、今や改心して達也含め先輩たちからもその努力などを認められるようになって、面倒見の良さから派閥までできるようになっていた。まったくもって意外なことだ。今回十師族に選ばれたことで達也にお礼まで言うくらいだったし。
また、十文字家が魔法が使えなくなる病気のため新たな当主の座を克人に移譲。
これまでの下地が色々塗り替えられる展開だった。
さてその十師族会議の会場に対して死体を操ったテロを仕掛けたのはアメリカ在住の難民でかつて四葉が滅ぼした大亜連合の組織から追放されたヘイグという老人。彼はノーヘッドドラゴンとブランシュを影で操り、七賢人で周のボスでもあった人物。
手持ちを全て失ったヘイグは仕方なく自らの手で動き出したのだった。
今回七賢人の説明もあった。彼らは別に組織ではなくUSNA軍の全地球通信傍受システムをハッキングするシステムにアクセスして正規のオペレーターよりもうまく運用することができる七人の総称だった。決して一枚岩ではない。実際ヘイグの情報を他の七賢人が流していたし。
しかしこのアクセス権を与えた人物は誰なんだろうね。今回ヘイグが利用されているような気がするそ、たぶんこいつは死亡することだろう。そなると黒幕が登場するのだろうか。
ヘイグ討伐のためスターズからはナンバー2が日本に出動。リーナは戦力的にお留守番だが、久しぶりに登場して達也と深雪に警告をしていた。ツンツンしながらもしっかり教える、こういう優しいところ好きだわ。
十師族会議へのテロは未然に防ぐことはできず、民間人の被害者まで出てしまった。魔法師は無事だったことから世間の風当たりは悪い方向に。
これが狙いだったっぽいけど、こんな小物っぽいことだけで終わる敵でもないだろう。上中下の三部構成だし、日本最強の十師族大集合の実力を見せてもらいたい。
個人的な評価★★★★☆
- 関連記事
-
下のランキングのバナーを押してくれたら励みになります!
