荒木 飛呂彦
集英社 (2015-07-17)
売り上げランキング: 5
ジョジョリオン 10巻 感想です。
前回、常敏から得た手掛かりからフルーツの鉢植えを持った男の名前は「
大年寺山愛唱」、職業は杜王スタジアムの職員で、いつも同じ交差点を通りかかる所まで付きとめていた。
重要アイテムのフルーツがもうすぐ目の前にある展開にドキドキする!
フルーツの栽培場所を探るために愛唱を「ペイズリー・パーク」を「折り紙」にして追跡する康穂と剣。
こんなスタンドコンボ技も可能なのか。こういう合体技ってジョジョ史上初じゃね?
愛唱は買人で脚を失っている爺さんにフルーツを売って、爺さんがそのフルーツを食べると脚が生えてきて元気に走ることもできたのだった。その代わり爺さんの眼球は石のように崩れ落ち失明していまった。
このフルーツの名前は「
ロカカカ」といい、どうやら等価交換で病を治す効果があるようだ。東方家伝統の病もこれで治るのかもしれないが、やはり等価交換が必要なのかな。
取引を終えた愛唱だったが、不振な携帯電話で折られたカエルの折り紙を発見して踏みつぶしていた。ここで誰かはわからないが自分は尾行されていることに気付いたのだった。
それでも愛唱にとっては敵の正体もスタンド能力もわからないという状況。
木に止まる鳥さえも怪しく見えてしまってキョロキョロする姿が少し滑稽だった。
現状では愛唱よりも康穂たちの方が正体がバレていない分有利であるってのが、バトル漫画には珍しい状況で面白い。
愛唱は夜露と同じ岩人間で、夜露との連絡が取れないのは尾行者が関係しているのでは考えると、スタンド攻撃を開始。
愛唱の竜巻のスタンドは遠距離パワー型で強力だった。精密な動作はできないが、射程距離無限で呼吸をロックオンして絶対殺しにかかってくるしつこさ。射程距離無限って何だよ…
どこにいるかわからない正体不明の康穂とつるぎを追いかけ始め、ペイズリー・パークの道標通りに動いても逃げ切れない恐怖、絶対安堵のイメージがあったペイズリー・パークが敗北したのがいいねw
敵スタンドをまいたと思っても気付いたらすぐ横にいるという、この安堵とスリルが交互にやってくる逃亡劇が溜まらなく面白かった。
愛唱は現状を常敏に連絡するが、常敏は心当たりはないと返答。常敏の中での被疑者はどうやら父親のようで、二人の間で会話が噛み合っていないようだ。
逃げ切るのは不可能な康穂とつるぎ。しかもそこに常敏まで現れ、実の息子にどう反応するのかハラハラの展開だった。
しかし決着は不意に訪れた。
実はつるぎの「折り紙」の力でバスを常敏と認識するように愛唱を攻撃していて、愛唱はバスに向かってずっと話しかけていて、そして走行中のバスに自ら詰め寄り事故死w
こういう大きな誤認もさせることができるのか。応用力が半端ない。
さて、これでフルーツの栽培場所の大まかな距離は判明し、いよいよ探索開始かな。楽しみ。
個人的な評価★★★★★
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