佐伯 俊 森崎 友紀
集英社 (2015-04-03)
売り上げランキング: 15
アニメ今日からスタートだ。楽しみ。
食戟のソーマ 12巻 感想です。
三つ巴の戦いとなることが決まった秋の選抜決勝戦のお題は「秋刀魚料理」。かっこいい表紙にサンマが描かれているのが少しシュールだ。
サンマと言えば、香りの面で葉山の持ち味が生き、魚介である点でリョウが得意とし、大衆向けである点で創真も得意であるという三者三様それぞれで自分の力を投入できる面白い食材であった。
しかしそのサンマも旬の一級品でなければ、料理のクオリティに大きく悪影響を及ぼし、最高のサンマを選ぶことが選手たちの最初の関門となっていた。秋サンマは素人目線でも旨い。
魚介選びなら元々得意なリョウと、鼻で最高のサンマを選定できる葉山はこの問題をあっさりクリア。しかし創真はこれを得意とせず食材選びの段階で敗北していた。

食材選びで勝つことはこの短時間では無理と判断した創真は、ここで得意の創意工夫の力を発揮し、熟成させるアイデアを使ってきたのだった。

三段オチのようにもさっとしたサンマを取り出す創真の姿が笑えたw
いきなり奇策を使ってくる創真の意外性はやっぱり面白い。
調理が始まると、野性味あふれる料理が持ち味のリョウが、アリスの得意とする先端科学技術を使って調理していたの印象的だった。
正直この場に残っているのが場違い感があるリョウだが、こういう他の人の技を吸収して使ってくる成長性を見ると主人公っぽさを感じる。

葉山はメイン料理ではなく前菜であるサンマのカルパッチョで勝負に出たが、審査員であるアリスの母「
レオノーラ」をおはだけさせていた。

外国人あるレオノーラは片言の日本語がはだけて流暢になるという仕様だったけど、イメージ図で服が破れていたから総帥とそう変わらないねw
戦いはすっかり葉山VSリョウの図で創真は蚊帳の外だったが、創真も負けてはいなかった。

創真が作った料理はみんなが大好きな炊き込みご飯。この庶民的なチョイスが創真らしい。

食材のサンマもぬか秋刀魚というものを使うことで、他の二人の目利きに負けないレベルまで旨味を高めていた。転んで遅れを取っても必ず追いついてくる創真だった。
また、この炊き込みご飯もただの炊き込みご飯ではなく、さらに何かをかけることで美味しさがアップする仕様になっていた。
大本命の二人に引けを取らない創真の活躍に、いつのまにか叡山先輩は敗北していて、そのことを一色に指摘されていたのが滑稽だった。

一方的に戦いを挑んでおいて勝手に負けていくなんてw でもまた別の機会に直接対決はありそうだ。十席だし。
選手それぞれが自分の得意なことを活かして秋刀魚料理を作り上げる対決が最高に盛り上がる巻だった。
個人的な評価★★★★☆
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