佐藤健太郎
秋田書店 (2015-03-06)
売り上げランキング: 270
魔法少女サイト 3巻 感想です。
虹海が彩たちのクラスに転校してきたのをきっかけに新たな人間関係ができあがってくる物語だった。
自業自得で重傷を負った さりな は手にした魔法のステッキを使ってさっそく復讐を開始。
虹美には仇の相手の居所を明かして、彩と露乃には自らの手で仕留めようと襲撃してきた。

さりなのヨーヨー型のステッキの能力は投げた奇跡に切断面を作る能力らしく、適当に振り回しているだけでも戦闘向きで強力と言えよう。
露乃はさりな襲撃前から血反吐を吐き、床に突っ伏して満身創痍だった。それもそのはずで、虹美が梨ナを襲撃することを想定して、複数のステッキを使ったコンボで大事な手掛かりである梨ナを守っていた。

露乃の執念が凄まじくて、なかなかかっこいい活躍だった。でももうきっと戦線復帰は無理なんだろうなと感じる消耗。
梨ナを守るので消耗しかった露乃にさりなの攻撃を防ぐ手立てはない。そこで動くはやはり主人公。露乃の捨て身の奮闘に感化されたのか自分もマルチステッキでさりなに対抗。普段弱気なキャラ頑張るシチュエーションは燃えるね。

それでも自滅しそうになったさりなを助けたのはかなりの甘さを感じた…
敵に情けを掛けられる形で生き延びた さりなだったが、黒幕相手に矛盾点を突っ込み詮索しすぎたため始末されてしまった。自業自得とは言え、こんな得体の知れない相手に利用されるだけ利用されて殺されちゃうのは同情する。

露乃の邪魔により梨ナを殺害できなかった虹海は、このことを隠していた彩たちに怒りの矛先を向けさっそく始末するために行動を開始した。
まずは彩の自宅を訪れ、クソ兄貴が対応していたが、そのクソ兄貴に虹海は一目惚れ。兄貴はアイドルに興味ないし、むしろうざったく思っているが、虹海は社交辞令を真に受け、しかもこの兄貴が妹想いだと勘違いしていた関係が複雑になってしまったw

彩を殺したいが、殺したら妹想いで自分の意中の相手のこの兄貴が悲しむからと悩む虹海。結果的にこのクズ兄貴が妹を守ることになってしまったのは皮肉なことだw
意識不明だった梨ナは「
雨谷小雨」と名乗る魔法少女の能力で覚醒していた。
小雨の目的は今回不明だったが、こいつは別の魔法少女サイトでステッキを手に入れたらしい。

あんな怪しいものが複数あるのか…
主人公の取り巻く状況が刻一刻と変化し、次なる展開が気になる巻だった。
個人的な評価★★★★☆
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