皆で武装解除して平和に暮らす聖域の裏切り者はトリオだった。
この作品における悪役はわかりやすくゲスでいいね。トリオもその典型で、これから無防備に殺される相手が恐怖に怯える表情を撮影して愉悦に浸っていた。

坂本に敗北するに相応しい悪っぷり。
坂本は最初すっかりトリオの偽装トリックに引っ掛かり裏切り者は天草だと信じ込んでいたが、輝夜様の携帯の時間表示からそれに気付きようやく坂本たちVSトリオの戦いが始まった。
今回のボス トリオの強みは、自分からこのゲームに参加したことだった。その背景には前回のBTOOOM!生還者からクリア報酬の一部を条件にこのゲームの攻略法や生き残るためのノウハウの全てを仕入れ、ゲームもやり込む徹底ぶりで勝つためにあらゆることをしてきたのだった。

この生還者もBIMの応用技とか知っていたようだし、伊達よりは正々堂々戦ってクリアしたと予想できる。だからこの師匠のアドバイスは強力なものだろう。
3対1とは言え坂本は子供と手錠で繋がれ、トリオはBIMをたくさん所有というどちらかと言えば不利な状態。
それなのに、ネトゲ版の世界ランカーかつ潜り抜けてきた修羅場の数の違い、さらに輝夜様のオカルトパワー(?)で有利に攻める坂本にはさすがの貫録があった。どこか余裕が垣間見えるところが面白い。
付け焼刃の知識で坂本に挑む愚かなトリオが哀れなことw 色々作戦は立てているけど、全て坂本の手のひらの上に思えてしまう。

トリオに自分の偽装死体にされそうな天草の最期の呪いもいい味出してた。

坂本と共に行動を共にする聖域のメンバーの蘇我は殺すことに抵抗を感じていたが、、生き残るために覚悟を決めていた。
裏切り上等なゲームの中、1個だけあるホーミング式BIMを預けられ、自分だけ逃げられるタイミングでも逃げずにトリオの後ろを取った蘇我の活躍が今回はMVPだった。

蘇我が裏切れば坂本たちも終わりだったし、トリオは蘇我が逃げると確信して出口にBIMを仕掛けていて死亡した思いこんだことが敗北。
信じて勝利した坂本たちと、仲間というものを信じなかったために敗北したトリオの差が清々しい。
ホーミング式の直撃を受けたトリオは即死せず、トカゲの群れに狙われていた。楽には死ねない天草の呪いが効いてるね。

こいつには相応しい最期だろう。
今回で聖域編は完結。これまでの戦いとは違った雰囲気の章で、勝利のしかたも裏にうごめくものなく人間的成長と素直に仲間を信じた結果であり綺麗なものだった。
蘇我はわからんけど、輝夜様はメインキャラになりそうだ。となると残されたチップの数がね… 織田か坂本どっちか最後に死ぬんじゃないかな…
不明キャラも残り5人、ゲーム外での駆け引きもあったり物語も佳境に近づいている感じがするな。
次回は織田とヒミコの話のようだが、またヒミコは予告の段階でエロ担当になっている…
個人的な評価★★★★★
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