水無月すう
キッズネット (2014-03-20)
長く続いた そらのとしもの もついに最終回。この20巻には最終話1話とエピローグを兼ねたコメディおまけが2話のみ収録という完全最終回仕様になっていた。
19巻の引きでイカロスが炎上し始めて、智樹は地上に戻れと“命令”を出すがイカロスはその命令を無視。エンジェロイドにとってマスターからの命令は絶対というのはこれまでの物語で散々描かれてきた。それを無視。ニンフの話なんてこのための伏線だったのかも。
命令を無視して自分の命と引き換えに智樹をシナプスに送り届け、最期に笑顔で愛の告白をするイカロスがやばい。最終話冒頭からいきなり泣ける!

そして智樹はシナプスのマスター ミーノースとラストバトル。
イカロスが最期に残した可変ウイングの核…ではなく 心 で自身を強化し、戦闘スキルの勝るミーノースに幻想をぶち○すかのような一撃をお見舞いして倒したのは熱かった!空のおっさんも色々失ってだいぶ自暴自棄っぽくなってはいたけどw

シナプスの存在の秘密もついに明かされた。そはらの正体はダイダロスの複製体。

そはらって元の人物ってすごく近くにいたんだなw これには気付けなかった… ただの味方じゃなかったんだね。
このダイダロスから語られるシナプスの秘密はさすがこの作品らしく、知的生命体の欲の深さが自らを滅ぼすというブラックで惨い内容だった… 最後までやってくれた…
地球の消滅が続く中、これを食い止めるために守形先輩が残してくれたプログラミングが活躍した。

守形先輩の亡骸を優しく抱き抱える美香子もいい絵になっていた… S気味な会長には似合わない優しさがあった。
こうして全てが元通りになって平和な日常が訪れたのだった。

カオスもやっと救われて良かったわ… もううわばきもいらないね。
何でも願いを叶えることができる石版(ルール)が便利すぎな気がしないでもないが、シナプスが衰退して地球が消滅しそうになったのもこれ原因だし使い方次第ということだろうw
この作者のことだから、イカロスたちもう帰って来ないかと思ったけどカオスまでも帰ってきてくれて、完全なハッピーエンドで良かった。ギャグパートとシリアスパートに極端な差がある作品でそのギャップに毎度楽しませてもらった。
今回も元に戻った世界でのエピローグがギャグパートで2話収録されている。
まるで可変ウイングの核の力を使ったかのような手さばきでヒロインたちのパンツをはぎ取ったり、智樹に告白したことで激しく照れて引きこもってしまうイカロスさんだったり、クライマックスずっとシリアスだったからバランスが取れているかも。このギャグパートもハッピーエンドだからできるエピソードだ。


中だるみも無く、最後まで楽しませてもらった作品でした!
個人的な評価★★★★★
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