この作品ってあと3~4巻で終わるってマジか? 長期連載には向かないだろうけどさぁ…
今回も贖罪の物語。帯の煽りの「この命、どうか燃やすように行きたい。あいつの近くで。」が将也の行動原理で本編でもその通りの行動をとっていた。
将也は硝子のためにできることとして、小学校時代に硝子と仲良くしていた数少ない友達の「
佐原みよこ」と再会させてあげようと考え行動を開始した。
佐原とは偶然もあって比較的容易く再会し、佐原も硝子に会うことを快諾してくれた。

将也は硝子が転校したことで不登校となった佐原にも罪の意識を感じていて、相当当時の自分を悔いているということは伝わってきた。また、自分ができなことをやってのける佐原を見て自分の存在意義に疑問も感じていた。
でも二人は将也に感謝していて、曲がりなりにもだけど軌道修正はできたんじゃないかと思う。

さらにもう一人のクラスメイト「
植野」とも町で偶然の再会。植野は将也の悪友のようなポジションでどちらかと言えば硝子をいじめている方の人間だった。
植野は将也のことが昔から好きだったようだが、口の悪さは変わっておらず今も硝子に対してひどいこと言ったりしたりしていた。

ああ… でもこれって、ヤキモチだよな…? やってることは非人道的で許せないけど、これはヤキモチだろう。
植野は猫カフェでのバイト中の顔が本当の顔なのかな。せっかく将也と再会したのに今の将也には硝子しか見えていない。恋する乙女としては辛いに違いない。
そんな植野に将也は「友達ごっこ」と言われてしまって、それは将也の胸に突き刺さっていた。
将也は硝子に後ろめたさがあるからどうしても壁が存在して一歩以上身を引いているんだよな。友達ではなく後見人のように影で硝子を支えるような存在に近い。
硝子も将也との関係を「友達ごっこ」だと感じていて、そのためにもっと将也のことを知りたいと思っていた。

ほんと天使だよね…
そして手話ではなく自分の声での告白。手話じゃないのが想いを感じるw 硝子可愛いな。

将也はその言葉を聞きとることができず硝子の想いは伝わらなかったし、そもそも自分が告白されるなんて思いもしてないだろう。
自分の人生全てを硝子のために使う勢いの将也だが、今回は将也自身の過去の人間関係も関わってきて、頑なにそれらを切り捨てるのも逃げだと思うし、今後どう過去と向き合って行くのか気になるところ。
それと将也に恋してしまった硝子が今後どうなるのかも楽しみだ。あの母親まず間違いなく将也との交際を許さないだろうしw
個人的な評価★★★★★
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