野村美月
エンターブレイン
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今回のヒロインは是光や夏帆のクラスの級長の「花里みちる」。
みちるはサブキャラで恋愛とは無縁のポジションにいると思っていたのに、確かに奥手な面はあったけどヒカルに恋をした過去を持っていたなんて意外と女の子だった。
最後に彼女らしいオチはあるが、是光を文化祭のクラスの出し物の実行委員にして一緒に準備したり、夏帆をけん制したりけっこう積極的だった。
みちるのけん制により是光と会話ができなくなった夏帆は今回なかなか心の内が見えづらく不安に感じた。
文化祭の出し物の準備を率先して行い、また、朝ちゃんから頼まれた学園祭当日の学園の特別警護任務も見事にこなし、是光をヤンキーだと思っていた人たちの誤解も解けつつあった。
大事なときにクラスメイトが助けてくれたり、文化祭のクラスの打ち上げに是光が呼ばれたりしたのは感動的だね。
物語もここまで進み是光のことが好きなヒロインも増え、分かりやすいところで夏帆と葵のやきもきとした態度が可愛かった。
しかし修羅場も形成しつつあった。
みちるとの一件で覚悟を決めた夏帆と、朝ちゃんと是光の会話を聞いてしまい覚悟を決めた葵の最後のダブル告白は次回がすごく気になる幕引きだった。
是光は二人から同時に告白されヘタレではない答えを出すことができるのだろうか。それに夏帆と葵の関係の悪化も懸念されるw
朝ちゃんの策略により海外に逃げざるを得なくなった一朱はなんと同じく海外にいる夕雨と接触をとっていた。夕雨も一朱に好意を抱いているようだし一波瀾ありそうだった。
そんな夕雨も日本に戻ってくるらしいし、修羅場がさらにひどくなるな。
エピローグ後の短編は朝ちゃんの話で、どうやら是光が葵のことを好きらしいことに危機感を抱き、どうにか自分と是光の関係を深めようと色々画策しようとするも空回りしていて面白かった。
文化祭で是光と一緒にいれなかったことを残念がって、終わった後に会おうとするもダメだったり、是光を恋愛に鈍感だとバカにしつつも自分は恋をしていないと思っていたり、恋愛脳な一面が可愛いエピソードだったw
この物語もあと2冊で完結ですでに次回作の1巻も完成しているそうだ。是光が最後に選ぶヒロインが楽しみ。
個人的な評価★★★★★
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