ヤマザキマリ
エンターブレイン (2013-06-25)
いつもはシュールなギャグテイスト溢れる作風なのが、最終回の今回だけは時代を越えたラブロマンス物語で、ギャグがまったくなかったわけではないけど、作品が違うようだった。
さつきは消えてしまったルシウスの影を追ってローマの遺跡に発掘調査に行きたいけど、調査費用がない。
そんなときさつきの恋を応援すべく立ちあがった爺さんの資金集めが男気溢れてかっこよかったw

大企業の会長に知り合いがいたり、大物政治家に知り合いがいたりマジ何ものなんだよww
資金集めは成功したのもつかの間、今度はじいさんが古代ローマに飛ばされマッサージスキルを存分に発揮して、余命幾ばくの皇帝のマッサージをすることになったのだった。

広々とした温泉や銭湯に行きたくなる作品だけど、じいさんの活躍を見ているとマッサージも受けたくなるな。
毎日座りっぱなしの仕事で現在進行形で腰が痛くてかなわんし。
ローマに発掘調査に出かけたさつきはそこで、牛乳瓶のスッポンやラムネのビン、シャンプーハットなどルシウスが未来の日本から輸入した品々を発掘していた。

こういった日本ならではの物を知らない外国人スタッフは興味が無さそうだったけど、これらを知っているさつきの感動はよっぽどのことだったろう。
時代を越えてのルシウスの痕跡の発見に俺も感動した。
そしてさつきも念願かなってルシウスのいる古代ローマにタイムスリップ成功!

奴隷商人に捕まってしまったところをマルクスが助けてイケメンだった。
ハドリアヌス帝はルシウスが作った風呂でルシウスに看取られ死亡…
その悲しみに暮れるルシウスだったが、再開したさつきのお腹の中には子供ができていたのだったw

いつの間に仕組んだのだろうかw
でも大団円。ハッピーエンドだね。
そんな感じで最終巻はルシウスとさつきの青春ラブコメであった。この作品がこんなまともな終わり方をするなんて思っていなかったw
個人的にはもうちょっと現代日本とのギャップギャグを満喫したかったけど、大変良作であった。
個人的な評価★★★★☆
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