原案:Magica Quartet 原作:平松正樹 画:天杉貴志
芳文社 (2013-01-12)
今回が最終回で常時クライマックスな盛り上がりだった。
黒幕カンナと海香とカオルのバトルが始まり、海香が杏子の技でマミさんが命名した分身技「ロッソ・ファンタズマ」を使用してきて面白かった。こういう展開は実に外伝らしいw

しかしちょっと前まで仲間だった元魔法少女の魔女たちを従えるカンナは強力で、魔法少女たちは敗北しソウルジェムを穢していた。
ソウルジェムを浄化できるジュゥべえも何故だか消滅してしまい、絶体絶命のピンチ。そんなとき現れるキュゥべえはウザいが、サキの魔女が自害して海香とカオルにグリーフシードを提供したのにはちょっと良かった。

他の外伝でもそうだけど、魔女って結構自らの意志を持ってるよねw アニメ本編では絶望しか振りまいていなかったのに。
二人はこのグリーフシードをかずみに使ってかずみを復活させた。
ちなみにジュゥべえの正体は、昔キュゥべえの正体を知った海香がアニメのメインキャラたちと同じような感情を抱き殺して、その死体をニコが回収してソウルジェムを浄化できるように改造したものだった。
そしキュゥべえに対しては街全体にインキュベーターを認識しない魔法を掛け、さらに自分たちもキュゥべえに関することを忘れるという魔法を掛ける徹底ぶりで対処していた。
かずみの存在といい、こいつら現実逃避が得意だなw
ところがジュゥべえは完璧ではなく、実際は表面処理をしていただけで、ソウルジェムの穢れを取り去る能力は持っていなかった。
ジュゥべえが食べた魔女化前のソウルジェムの浄化作用が若干残っていたのと、魔力をセーブしていたためこれまで魔女化せずに済んでいたそうだ…
そんな説明をキュゥべえがしてたけど、説明するだけでも言い回しがウザい。「インキュベーターの本能がグリーフシードなしのジェム浄化を許すと思うのかい?」みたいな言い方マジムカつくね!

海香とカオルを救うために魔女を倒してグリーフシードを探すが全然手に入らずヤバイ状況は続くが、それでも海香とカオルは魔法少女システムの否定を願いに絶望せずにいた。
ジュゥべえが居ればグリーフシードなんて必要ないと信じていて、それが覆されたのにまだ絶望せずにいられるなんてメンタルが非常に強い二人だった。ほむらでさえまどかを救えず絶望しかけていたのに。
結局かずみのイヤリングにミチルのグリーフシードが隠してあって一命を取り留めることができて、無事3人万全の状態となった。
そしていよいよ最終決戦!
カンナは次々とソウルジェムから魔女を誕生させそれらを合成して、ワルプルギスの夜のように結界を必要としないくらい強い魔女『ヒュアデスの暁』を誕生させた。

海香とカオルがこの魔女に対抗しようとしたとき、かずみは自分も戦うとキュゥべえに契約してくれと持ちかけた。
かずみは合成魔法少女だから実はまだソウルジェムを持っていなかった。そういえばそうだねw
ソウルジェムは魂の結晶だから人間じゃなくても魂があればOKということで、契約は可能だった。かずみの願いは人間になることだったけど、魔法少女は人間じゃないから意味のない願い。だけど人間になることを願ったのだった。
こうして正真正銘本物の魔法少女かずみが誕生した。この願いから使える固有の魔法は一体何だったんだろうか…

かずみの魔法力に影響され、海香とカオルもパワーアップして衣装が変わっていた。こんなときに覚醒だなんて少年漫画してて盛り上がるw
同じ作られた存在のかずみとカンナは肉体言語で激しく語り合った。こういうところも王道バトル魔法少女モノっぽいw
そしてかずみたちはヒュアデスの暁を倒して勝利無事勝利!
かずみはミチルのグリーフシードでカンナを少しだけ浄化して説得に成功し和解したが、カンナは魔女化する前に自らソウルジェムを爆散させてしまった…
これで物語は大団円。かずみは学校に転校してきて海香とカオルの3人とQBと共に魔法少女ライフを過ごしているようだった。
途中。人が死にまくり絶望的なオチもけっこうあったけど、最後は彼女たちにとってのハッピーエンドが訪れ、終わりよければすべて良しを体現しているようだった。
魔法少女の絶望的な運命を変えるために動いていた海香たちは、その夢が潰えて次は何を生きがいに生きて行くんだろうかね… 結局はまどかが救うことにはなるんだけど。
魔法少女や魔女が本当にたくさん登場して面白い外伝だった。
魔法少女なんて世界中にいるんだし、バッドエンドでもいいからまたこんな感じの外伝を見てみたい。
映画第三弾も早く見たい!
個人的な評価★★★★☆
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