うえお 久光
アスキー・メディアワークス (2012-02-27)
ラノベ原作のコミカライズで、原作ラノベは魔法少女まどか☆マギカのヒットと共に脚光を浴びたのを覚えている。読んだことはないが、まどか☆マギカのように友達のためにがんばる物語らしい。そんな噂を聞いて今回このコミカライズ版を買ってみた。コミカライズを担当しているのは原作の挿絵も担当している人でまさしく本物だから良し。
本作のヒロイン
毬井ゆかりは紫色の瞳を持ち、自分以外の人間がロボットに見えるという特異な体質を持っていた。天然っぽい性格だが、本気でそういう風に世界が見えていた。

そんなゆかりと出会い少しずつ友達になっていた少女
波濤学(愛称:ガク)との日常が序盤では描かれていた。ほっかりするようなどこにでもある風景で、まるでゆるふわ系四コマ漫画のように癒された。
ゆかりはどこか放っておけないようなところがあって、それを守るガクとの友情が温かだった。なのはとフェイトとか、まどかとほむらみたいな感じだった。
学校でゆかりはマスコット的存在になっていたが、ガク以上にゆかりのことを知る
天条七美はゆかりに意地悪をしていた。
こいつが意地悪する理由は後に明らかになったが、ガクもゆかりについて七美と同じ秘密を知ることで、比較によりガクとゆかりの友情がいっそう引き立っていた。
ゆかりはニンゲンがロボットに見えるだけではなく、その人の才能を見抜く力や殺人事件の被疑者の写真から犯人を見抜く力もあった。他にもプラモ作りが得意で、電化製品もテレビから冷蔵庫まで何でも修理することができた。
さらにゆかりはプラモのロボットとニンゲンのロボットの違いを大きさや複雑さでしか区別できていなかった。これが七美が意地悪する理由の一つであったが、ガクはゆかりのその体質も受け入れた。
そんないい娘なのにガクは猟奇的連続殺人犯に誘拐され、左腕を切断されゆかりを呼び出す人質にされてしまった。

殺人鬼の目的はゆかりの世界を聞いて、自分もニンゲンが肉袋に見えることがおかしくないことを確認することだった。しかしこいつの場合はただのサイコパスだね。ゆかりのロボットに見える世界とは違う。
こんな状態からおっとり天然系なゆかりがガクを助けるためにどうするのかと思ったら、自分の作ったプラモデルを操り攻撃してきたw

いきなりこんな超常の力が出て来て度肝を抜かれたぞw さらに鎮圧した殺人鬼を模型のようにバラバラにしてバグを修正してから自首させてしまった。

ゆかり何者なんだよw 左腕を切断されたガクも携帯電話を修理部品として使い息を吹き返した。

この修理のせいで、ガクは左手を携帯電話として利用できるようになった。七美も同様にジャングルジムを部品に修理されたらしいが、受け入れられずああなってしまったそうだ。
それに比べガクはゆかりのこの力を見ても友達であり続けた!

1巻はゆかりとガクの友情とゆかりの能力の説明が主だったが、その友情がとても美しい物語だった。ここからどう物語が転がっていくのかとても気になる。
個人的な評価★★★★☆
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