シオミヤ イルカ
講談社 (2011-12-22)
最近西尾維新関係の書籍がたくさん発売されて読むのが大変。ジョジョも恋物語もまだ読み終わっていない。
この漫画はラノベ原作で名前くらいは知っていたけど、まさかこんな人がバッタバッタ死ぬような内容とは思っていなかった。でも設定の奇抜さとかすごく面白かった。
たぶんこの作品のヒロイン
無桐伊織は進路調査など色々な選択肢から逃げていた。この子がまともになって活躍する話だと思っていたらそうではなかった。
兄から逃げて学校に行こうとしている最中死んだような目の男達にいきなり「ゼロザキイチゾクの者だな?」と尋ねられた。もちろんわけがわからない伊織を助けたのは
零崎双識という男だった。
双識は伊織の生徒手帳を盗みながらも伊織を逃がした。そして一人になった双識を遠くから眺める武器を持った男達。この辺でもまだ禁書目録のようなファンタジー系の作品かと思っていた。
伊織の学校パートも級友と普通に会話したり日常という言葉が似合う風景だった。しかし突如何者かに操られたその級友が伊織を殺しにかかってきた。

当然逃げるが追いつかれ追い詰められ伊織は死を覚悟した。しかし次の瞬間伊織は級友を殺していた。覚醒したかのように返り討ちにしていた。双識が現れて助けると思ったのに自分で何とかしちゃったのには驚いた。
その現場を見ていたのは双識で、伊織に「君はもう人と会えば殺すことしか考えられない。間違いなく殺人狂だ」と告げた。
伊織は実際まったく罪悪感を抱いていないらしい…

ヒロインはこんなおちゃらけてるのに殺人狂だったなんてすごい設定だと思った。
そして双識はそんな伊織を妹にならないかと誘ったw

このシーンはめだかボックスの黒神真黒を思い出したw このキャラがいたからこそ真黒もいるのかもねw
双識を変態だと認識した伊織は逃げて家に帰るが、そこに待ち受けていたのは級友のように操られて自分を殺そうとする家族だった…
惨い仕打ちだなぁと思っていたら、さらに惨いことに家族はみんな突如現れたなぎなた使いにバラバラに切断され殺された。
一瞬こいつは味方かと思ったけど、そうではなくただ伊織を零崎一賊と勘違いして家族を利用しただけだった。そして人違いと気付き普通に去ろうとしていた。
ゾッとするくらい惨いね…。残酷すぎる。
伊織はこのなぎなた使いに対し殺したいと殺人衝動に駆られていたが、目の前で家族全員殺されたのなら一般人でもその衝動にかられても不思議ではない。

そして伊織は薙刀使いに襲いかかり、プロの殺し屋であるこいつに対抗できていた。
結局屋上に逃げて追い詰められるが、殺人鬼モードとそうでないときの気迫の差があまりにも大きいw
追い詰められた伊織を助けたのは今度こそ双識で、伊織に零崎について説明した。零崎とは殺人鬼の集団で家族だそうだ。怖い組織だ… それの長男が双識で、他にも父や母もいるのだろうかね。

薙刀使いの名前は早蕨薙真といって妹を零崎に殺されたため復讐しようとしているそうだ。伊織の家族や友人を殺している以上同情はしないけどね。
双識は自分は殺し屋ではなく殺人鬼で、殺しは仕事ではなく生き様だと語った。

この言葉に伊織も何か感じるものがあり双識を信用したような感じだったw 狂ってやがる!
そして双識は武器のハサミを分解して日本のナイフ状にして零崎を始めようと戦おうとしていた。たぶん薙刀の人の余命も僅かだろう…
生首がたくさん中を舞ったりしてぞっとする内容だったけど、引き込まれるものがあった。怖いけど面白い作品だった。
個人的な評価★★★★★
- 関連記事
-
下のランキングのバナーを押してくれたら励みになります!

とりあえず零崎は「家族」とはいえ血は繋がってません
例外として家族の父母とその実子以外は「殺人鬼の集団」として家族のような関係になってるだけです
簡単に言うとウルトラマンの世界が一番近いかな…父、母、タロウ以外は血の繋がりが無い辺り。
ひょろ長く長髪で家族(主に妹)大好きな変態兄さん、完全に真黒兄さんの原形ですよねwww
絵が個人的に好かないから手を出すか考え中…