平坂読 裕時悠示 渡航 志瑞祐 さがら総
メディアファクトリー (2011-11-23)
売り上げランキング: 10
5人の作家が「はがない」のショートストーリーを書いていて、どれもまるで本編のごとく面白かった。どの作家が描く星奈も小鳩をペロペロしたりとマリアがうんこを連呼したりしていて残念だった。
1本目は「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」の裕時悠示が書く『「ふふん夜空、あたしに友達ができたわ!」「あ? ぞ?」』
裕時 悠示
ソフトバンククリエイティブ
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星奈にメル友ができて大はしゃぎする話だったが、星奈が相変わらず残念だった。
でもオチはちょっと切ないし、夜空は何だかんだでいい奴だった。どちらかと言えばはがないらしい王道な話だった。
2本目は「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の渡航が書く「ぼっちは変化球が投げられない」
渡 航
小学館 (2011-03-18)
売り上げランキング: 430
野球回で小鷹が一人野球について語っていて残念だった。
これもはがないらしい残念王道ストーリーで、ヒロインがゲロを吐いたりするところなど面白かった。
星奈の無駄なやる気や夜空の小鷹との思い出を大切にしているところなども原作っぽかった。
3本目は「精霊使いの剣舞」の志瑞祐が書く「三二四駆」
志瑞 祐
メディアファクトリー
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ミニ四個のパチモンの三二四駆で隣人部のメンバーが遊ぶという話で、ちょうどミニ四駆世代だった俺としては懐かしい気持ちで読めた。思い出補正というやつだw
レッツ&ゴーのアニメも見てたし、スポンジタイヤとか懐かしいw メーカーが
調子にブームに乗って作った『リアル三二四駆』もあったね。俺も持ってたw
レイスティンガーだっけ?針が出るやつ。小鳩がそれを再現して隣人部の部室で暴走して慌てるというのも面白かった。
レースでは夜空が傘を使って星奈にハンマーGクラッシュしていてツボにハマったw この話はミニ四駆を知っている世代なら大爆笑しながら読めたと思うw
4本目は「変態王子と笑わない猫。」のさがら総が書く「将棋はとっても楽しいなあ!」
さがら 総
メディアファクトリー
売り上げランキング: 14873
タイトル通り将棋の話で、隣人部がトーナメント戦で対決する話だった。俺も軽く将棋をするからミニ四駆同様楽しめた。
小鳩も将棋大会に参加するため練習するが、魔界四間飛車、千年囲い(ミレニアム)、魔の一間飛車、天空城、無敵宇宙戦法などの打ち筋に反応していて面白かった。
それに、こんな厨二な名前の打ち方が本当にあるんだねw 魔界四間飛車とか無敵宇宙戦法はすごい気になるw
試合はまず夜空とマリアが戦った。マリアは飛び級しているだけあって頭を使う将棋は強かった。しかし夜空はそんなマリア相手に駒の動かし方の書いたルールブックを読みながら戦った。
うんこ、うんこ叫ぶムカつくマリア相手に夜空が負けるのかと心配したが、夜空は初心者のフリをしていた!そして油断しまくっていたマリアを追い詰め相手の投了も認めず全ての駒を取るという嫌がらせをしてまで勝利したw
夜空が勝ってうれしかったけど、戦いたくないと思った。
試合が進み夜空は星奈との戦いになった。しかし星奈は1時間ほど試合開始を遅らせ、持ち時間互いに5秒で勝負することにした。卑怯だねwww
これで星奈に考える時間を与えずに勝つ作戦かと持ったら、さらにひどいことに予め用意していた角の駒を星奈の持ち駒にこっそりと混ぜて不正に使わせて反側負けを誘うクズのような手を使ってきた…
これで星奈の反側負けで、夜空の勝利となったがだから友達ができないんだよ!初心者のフリまではまだしも、これはひどいと思った。
しかしこのしんみりとした残念なオチははがないらしい。
最後は原作の平坂読による「魔法少女うんこ☆マリア」。これが一番本編からかけ離れていた。
普段の小鳩が妄想するような厨二的魔法少女ものの内容で、マリアが魔法少女に変身して小鳩が召喚した魔獣と戦ったりした。この世界では小鳩が小鷹の妹ではなく、マリアが小鷹の妹で夜空もマリアに優しかったりした。
こういった意味でも本編とかけ離れていて楽しめたw
あとモッピーが出て来てやりすぎだと思ったw 同じMF文庫Jでも二次創作キャラじゃないかw

ロゴもあのアニメっぽくてこの内容への本気度が伝わったw

どの短編もはがないの残念さが出ていて面白かった。
最後のページには他レーベルのラノベの宣伝があった。

最近角川の息のかかっていないラノベの方が少ないから、他の出版社もがんばってほしい。
個人的な評価★★★★★
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