カバーは珍しい私服のめだかちゃんが描かれていた。でも喜界島の方がいいかなw
善吉の捨て身の攻撃にめだかは改神モードではなく乱神モードになってキレていた。中学一年で初めて乱神モードになったときも球磨川が相手で、大切な友達を傷つけられてのことだそうだ。3巻で球磨川について語られたとき出てきた娘だね。
ハブに咬まれて心肺停止した善吉は目が覚めると、箱庭学園じゃない教室に居た。そこには善吉以外には
安心院(あじむ)という少女しかいなかった。
一方球磨川は『大嘘憑き(オールフィクション)』により死すらもなかったことにした。でも嫌な奴に会わなければならないため死ぬのは嫌だったらしい。死すらも凌駕する過負荷は本当に恐ろしい。
キレるめだかちゃんに球磨川はいつものように屈託のない態度だった。ぬけぬけと『僕は被害者だ』とまで言っているし。
安心院と善吉は顔見知りのようだけど、何故か善吉は安心院のことを覚えていなかった。安心院は顔を剥がされたから何とかと言っていたけど関係あるのだろうか。まぁでも、めだかが初めて乱神モードになった時の傷つけられた少女とはこいつのことだね。つまりめだかの友達ということだろう。
安心院は球磨川も死ぬと心の中で別の自分に会っていると話した。つまり過負荷にも心はあるそうだ。でもよくわかっていない善吉に安心院はなかったことにされた視力をサービスし蘇生させた。「生徒会選挙編が終わったら頃にまたおいで」と言い残して。安心院が新章で鍵となるキャラなんだろう。そこまで連載が続くといいけど。
善吉の復活に喜ぶめだかとは対照的に、球磨川は初めて表情の変化を見せた。なかったことにした視力が戻っていることにキレているらしい。球磨川が感情を表に出したのは初めてだ。人間らしさがあるなら攻略可能かもしれない。
庶務戦は善吉の勝利で終わったが、凶化合宿中の日之影他の元には志布志や蝶ヶ崎、江迎が襲撃に来ていた。日の影達はすでにボロボロ。ネタバレになるけど、球磨川の『悲しい事故が起きてないことを祈るばかりだよ』というセリフは微妙に伏線かもしれない。
日之影は過負荷相手に必死で喜界島たちを守ろうとし、死亡フラグっぽいセリフを言っておきながら、結局やられたのは守る対象である阿久根達だったのが悲しい。
阿久根と喜界島が退場し絶望的な空気の中、名瀬まで兄くじらが退場したならと去って行った。そんな名瀬に目を付けたのは球磨川で名瀬を仲間に誘った。そして『僕といれば きみは世界一不幸になれる』という誘い文句に乗ってしまった。名瀬は完全な過負荷(マイナス)らしい。さらに絶望感が漂うね…。
名瀬はさっそく過負荷の生徒の一覧を見ることにした。その中にはどんでもねー切り札がいるらしいが、まだ転校しておらず選挙戦には間に合わないらしい。名瀬が驚くほどの過負荷ってどんなやつなんだろう。それにそういうセリフが出てくるということは、顔見知りなのか?
名瀬は球磨川に昔の仲間と戦うことに抵抗はないかと聞かれ、回想し「あいつらのこと大好きじゃん」と自分の本音に気付いた。周りに言われている通り基本いい子だ。名瀬w
仲間は裏切れても自分の気持ちは裏切れない名瀬は戻ろうとしたが、球磨川は断られた腹いせに雑魚過負荷に名瀬を襲わせていた。
「古賀ちゃんは関係ねーだろ」という名瀬に球磨川は『関係ないとか冷たいこと言うなよ きみのたったひとりの友達だろ?』と腹の立つことを言っていた。球磨川のこいうところは本当に嫌だね。球磨川は悪い意味でいいキャラしてる。
ところが名瀬は改神モードのめだかに守られていた。名瀬は素直にめだかに感謝をし、次の書記戦で志布志と戦うことを決意した。
書記戦は『冬眠と脱皮』という巨大冷凍庫で相手の身包みをすべて剥いだ方の勝ちという勝負になった。女キャラ同士で服を脱ぎ合うなんてアニメ化したら冷気と光のオンパレードになりそうだ。
緊張しているめだかに球磨川はこの勝負で志布志が負けたら箱庭学園から手を引くと誓った。また屈託のない調子で言ったけど本当かどうか怪しい感じ。
そして戦挙が始まったが、戦闘タイプでない名瀬の戦い方が色々と見物で面白かった。
冷凍庫に入った瞬間志布志の謎の攻撃により全身切り裂かれたが、自分のパンツをつまんで志布志のパンツを取ったと偽り志布志を騙し撃ちしたり、自分の血で凍った包帯をハンマーのようにして殴ったり、戦闘タイプでないのに強かった。知恵で戦うはバトルは面白い!
志布志はカミソリの刃で対抗するが、名瀬は宗像に協力してもらって作っていた防刃タイツで防ぎ、そのカウンターでゲージ溜め必殺『静脈注射の乱れ打ち』で注射器を投げつけた。
ちなみにこのスーツは「低温にも高温にも低湿にも度高にも! 湿度北極であろうと南極であろうと砂漠であろうと高山であろうと!ありとあらゆる環境に耐えうる全方位型実験服― 白衣ならぬ黒衣」黒鬼(ブラックオウガ)だそうだ。耐久は雲仙の白虎よりは劣るそうだけど。
名瀬はくじ引きの対象となるであろうルールすべてに対策を練ってきたからこれを着てきたらしい。力のないキャラがこういう努力で勝利する展開は熱いよねw
しかし懸念事項として名瀬の能力がわからないという問題点があった。服は傷ついてないのに身体がズタズタという謎。
その対策に名瀬はかつてめだかに仕様したノーマライズ・リキッドで過負荷を封じていた。ところがノーマライズ・リキッドは通用せず名瀬は再び切り裂かれた…。名瀬はマイナス十三組の持つ異常性を過負荷と呼ぶと思いこんでいたからだった。名瀬にしては珍しい失敗…。
志布志の過負荷『致死武器(スカーデッド)』は「他人の古傷を開く」能力だった。だから戦闘経験豊富な日之影も重傷を負ったしアスリートの喜界島や阿久根もやられた。スカーが傷という意味で能力のヒントになっていたか…
さらに悪いことに志布志の能力は心の傷も開くことが可能だった。それにより名瀬は過去のトラウマを思い出し膝から崩れ落ちた。自ら記憶を消すまでした名瀬だから過去を思い出すことはたいそう苦痛なことだろう。
心の傷を開かれた名瀬は醜く逃げ回ったがそれも作戦で、ブレーカーを落としてひとまず隠れた。この状況でまだこういう行動を取れる名瀬はすごいと思うが、服を脱いで冷気で血を固めて止めるもパンツ一丁でピンチだった。
観戦しているめだかは球磨川の頭を鷲掴みにしそのまま冷凍庫のガラスを割り、姉くじらにエールを送ったw このとき目を回す球磨川の顔がわざとらしくて腹立たしいw
名瀬は妹からの応援を聞いて昔のことを思い出し、妹のためにがんばることにした。初登場時が嘘のようにいい姉だ。そしてこの逆境で自らを改造し新たに過負荷(マイナス)を作り上げた。名瀬は球磨川公認で過負荷だから可能だったようだ。
志布志を氷漬けにした名瀬の過負荷は『凍る火柱(アイスファイア)』と命名された。この能力により『致死武器』で開いた古傷も塞がり意味を失くした、さらに心の傷も頭を冷やすことで通用しなくなった。
球磨川の『追い詰められたら奇跡的に都合よく新たなパワーに目覚めるとか そーゆーのは週刊少年ジャンプの中だけにしてほしいよね』というメタ発言がいい味出してるw
追い詰められた志布志は最大威力で『憎武器(にくしぶき)』『バズカー・デッド』を発動させ、冷凍倉庫の古傷や観客の古傷まで開いた。それも名瀬が倉庫ごと凍らし、観客の傷も塞いだから効果なしだったけど。
全てが通用しなかった志布志は負けを認め、自ら服を脱ぐからあっちを向いておいてくれと名瀬に頼んだ。名瀬は後ろを向いたが、志布志は卑怯にもつららで攻撃を仕掛けた。それも氷の鏡で見透かされていて不発に終わり、逆に炎で服ごと燃やされてやっと決着がついた。
名瀬が服をひん剥こうとしたとき、口では「気乗りしないぜ」と言いながらノリノリだったのところは名瀬らしく良かったw
名瀬の『凍る火柱(アイスファイア)』の能力は体温操作で低温にも高温にもできる能力だそうだ。突っ込みどころしかないけど、つっこみは今更だろう。
名瀬が勝利をし、めだかと名瀬はハイタッチをして劇的な和解をしたようだ。良かった良かった。いつか共闘したりもして欲しいな。
約束を守るのかを聞かれた球磨川はまたもや嫌らしく、現在守る破るどちらも選べる状況にあるから『約束は破るためにあるとか言っている連中(ワルモノ)には 考えられない自由度だ』と言ってどっちつかずな態度を取っていた。ウザすぎる!!
しかし球磨川は約束通り出て行こうとした。それを止めたのは古賀であった。ただ単に追い出しただけじゃ球磨川は悪い奴のままで救われないからここで追い出しちゃ駄目だと主張した。
めだかは古賀の言葉に納得し、球磨川を止めた。球磨川はめだかを『人を嫌い 敵を潰す 一般生徒(いっぱんじん)に』したかったらしい。どこまでも嫌な奴だ。
しかし約束は約束だから、書記戦は名瀬が自ら負けを認めることで約束を無効化した。妹とハイタッチできたからそれでいいらしい。
そうして戦挙は次に持ち越しとなった。次の会計戦は江迎と瞳の因縁の勝負。屋上で一線交えたときに、伏線があったから妥当だろう。
勝負は植物園で『火付け卯』の勝負。球磨川は学ランも着ないで頭もぼさぼさでやる気が感じられない。
3回戦のルールは対戦相手の他にサブプレイヤーというパートナーを選び、そのパートナーに1時間で爆発するとても危険な腕輪をはめる。その腕輪を外すには対戦相手が見えるように持っている鍵をどんな手を使ってでも奪取しなければならない。
どちらかの鍵が外されれば対戦相手のペアの鍵も連動して外れるから時間切れでの引き分け以外での爆発はない。ペアを救うために自ら鍵を手渡すことも可能。
つまり
1.制限時間内に
2.鍵を守りながら
3.鍵を奪い
4.パートナーを助ける
ということだそうだ。
江迎・球磨川ペアと瞳・善吉ペアで戦うことになった。
時間切れの場合両方の腕輪が爆発し2人とも爆死するというルールに球磨川は突然やる気を出した。目的は善吉が安心院に会ったの確認することらしい。
会計戦がスタートし、植物園に入場して早々善吉と瞳は草木に絡め取られた。江迎が土を腐らせて腐葉土作り、土を操るということは植物を操ることとイコールという『「荒廃した腐花(ラフラフレシア)」狂い咲きバージョン』で攻撃してきたのであった。
植物を自在に操る能力があれば食糧問題は一気に解決へと向かうだろう。なんとプラスな能力なことか。あとはオンオフができれば完璧。
身動きが取れない瞳は剪定ばさみを使い「お母さんのたしなみ(マザーズタスク)庭弄りの守護神(ガーデニングガーディアン)」という技で植物を切り刻んだ。瞳は家事に関してかなりの超人のようだ。
江迎は植物を操れるから植物園はステージ全てが敵。それでも瞳は「高校生(こども)相手にゃちょうどいいハンデでしょ」と余裕を見せていた。
全力で引き分けを狙う江迎・球磨川ペアと因縁のある瞳・善吉ペアの勝負の行方は次巻に持ち越し。
個人的な評価★★★★★
- 関連記事
-
下のランキングのバナーを押してくれたら励みになります!
