やったねたえちゃん! 4 (MFコミックス フラッパーシリーズ)やったねたえちゃん! 4巻 感想です。物語も最終回!
強敵を倒すもその後の病院で園長先生の脚を切ったのはもう一人の自分だと知ってしまったたえちゃん…
自分の中の恐ろしい何者かの存在に気づいてしまい、もう一緒にいられないと出ていくことを決意。普段のバイオレンスコメディではなくまるでシリアスな感動系の漫画のようだった。

たえちゃんはいつもの猟奇的でギャグテイストに稼いだお金で探偵に母親の捜索を依頼したのだった。そして意外とすぐ見つかった。

あれ、案外いい人じゃんと思ったのもつかの間。本性は邪悪そのものだった。

満を持して登場したたえちゃんのお母さんだけど、実際会ってみると想像の3倍くらいのクズさで死亡フラグビンビンだった。
中学生の娘を売った上にそれでも献身的に就くそうとするたえちゃんを完全に拒絶。

たえちゃんのもう一つの人格であるたえない子も幼少期に母からの体罰により生まれた人格で辛い現実を肩代わりしていたのだった。
押し倒そうとする男たちとクズな母親を前にもちろんたえない子が目覚める。
男たちはいつものように処理されるが、実の母親への制裁はなんと精神世界でたえちゃんが阻止。これまで制御不可能だった裏人格の行動に初めて介入した。

人生の夢でもあった母との再会を果たした結果、こんな母親だったのが不憫過ぎた。一人の人間にこんなにも不幸を背負わすのはオーバーキルだろう…
なのにたえちゃんはブレずに前向きでギャグ漫画なのに内容重すぎ!
最後の最後にも追い打ちをかけるように母親はクズムーブを決め、たえちゃんは迎えに来た園長先生たちと施設に戻ることを決意。
驚くことに母親は生き延びたのだった。この漫画で悪役が生存したのは初めてで驚くとともに胸糞だった!
たえちゃんがすべてを受け入れ成長したことでこれまで心の防波堤だったたえない子は消滅しようとしていた。でもここで名台詞と共にタイトル回収w
もう一つの人格の消滅を阻止し、今度の「家族がふえるよ」はネットミームになっているアレと違ってちゃんのポジティブな意味で良かった。

さらに、クズな母親は拳銃乱射警官により悪即BANGで始末されたぶんハッピーエンドを迎えたのだった。
物語は回収していない伏線があることから大団円ではないかもしれないが、あの有名な1コマからこんな続編が生まれたこと自体が面白く有意義な漫画だったと思う。
個人的な評価★★★★☆
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