怪獣自衛隊 1巻: バンチコミックス
怪獣自衛隊 1巻 感想です。
簡単に言えばシン・ゴジラの主人公を官僚ではなく自衛隊にしたような漫画。たぶんこの後も巨大化する変身ヒーローや五色の戦士も出てこない。
令和X年。沖ノ鳥島に現れたのはシャコ貝のような口を持つ巨大海洋生物であった。

にわかには信じられない存在に対応に当たった自衛隊もほとんど無力。
それなのに艦長は青年自衛官が進言する魚雷での攻撃を否定。いざという時に武力を使えないとか実際にありそうでもどかしい展開だった。

そして自衛隊の艦船は何もできないまま轟沈。死者までも出してしまった… 家族自慢していた先輩の死亡はフラグだったがやっぱりこういう展開は辛い。

さらにその4年後。今度は尖閣諸島に再び巨大海洋生物が出現。意味深な場所に出現するのは面白いw
ここでは海上保安庁の船目撃するがもちろん対処なんてできるわけがなかった… そして領海侵犯をする中国公船が餌食となり乗員も捕食されてしまった。

防衛大臣はこの事態に自衛隊の派遣を総理に進言するが、総理はそれに否定的で一発で役に立たない人物だとわかるやりとりだった。

尖閣諸島付近の海上自衛隊の船を出したら中国を刺激するから嫌だって意味がわからなかった。民主〇政権かよ…
被害はさらに拡大し、怪獣が次に向かったのは近海を航海中だった豪華クルーズ船。

海保の船よりも無力な民間船の乗員600名の命が危機なのに政府の腰が重すぎて腹立たしいレベルだった。

政府からの支援が期待できない中、船の中には赴任前の新米女性自衛官が居た!

新米ながら有能で、率先して事態に対応していた。たぶん冒頭の若手自衛官とこの新米自衛官のダブル主人公だろう。
怪獣は舟艇に取り付いていて、いつ沈められてもいおかしくない状況の中よくがんばっていた。
しかし一人の力でできることは限られ、被害は拡大していく一方だった。
結論を言えばまったくの無力でひたすら人類が捕食されていくだけの絶望のスタートだった。

怪獣の出現に総理が自衛隊の派遣を許可しない中、今ある戦力でどう対応していくのか、最終的にはどう決着をつけるのか楽しみな物語だった。
シン・ゴジラのコピペのような作品になるわけがないし、どう倒すのか期待。
個人的な評価★★★★☆
下のランキングのバナーを押してくれたら励みになります!
