ヒロインは絶望しました。(2) (マガジンポケットコミックス)
ヒロインは絶望しました。 2巻 感想です。
明るく優しい人気者の女子高生「
渋谷明」は異世界に飛ばされ謎の化け物に苦痛と共に残虐に殺されては現実世界で蘇るという地獄を日々繰り返してきた。
その連日の耐えがたい死の苦痛から解放してくれたのは同じクラスのぼっちな少年「
秋葉」
しかし死の苦痛からの解放の条件は普通の女子高生なら耐え難い恥辱的な要求だった…
前回、約束通り助けてくれた秋葉はその代償にお尻ペンペンを要求。
年頃の女子高生がクラスの男子の前でパンツを脱ぎ四つん這いでお尻を向けるだけでも屈辱的なのに、自ら数を数えさせられた挙句真っ赤に腫れ上がるまで叩かれ秋葉が外道なことこの上なかった。ドミネーター向けたいレベル!

ヒロイン明が巻き込まれたこのゲームは、定期的に近くにいる他のペアと自動的にマッチングして異世界転送され強制デスマッチ。パートナーの男があたかも格闘ゲームのようにヒロインを操作して戦うというもの。
負け(死亡)ても現実世界で蘇るが、それも3つの残機がある限りだと前回明かされた。
心優しい明にとってこの命を刈り取らなくちゃならない設定も鬼畜。引くも進むも地獄で停滞も許されない明るい話題のない鬼展開だった。
前回マッチングして殺めてしまったパートナーとの接触に成功した明が友好的な関係を築くことができたのは今回の数少ない救いか?
多少の情報交換はできたが、そうこうしているうちに新たなデスマッチが始まろうとしていた。
秋葉の次の要求は明が現在身に付けているパンツとブラジャーを渡すこと。そしてそのまま学校で1日過ごすことだった。
最初のお尻ペンペンのインパクトが強すぎてこの要求が優しく聞こえてしまうが十分にクズの発想だ。悪い意味でゲームの主人公になれそうなパートナー。
だが次の対戦相手は戦う女の子の方が立場が強いドS少女。秋葉少年に勝るとも劣らない鬼畜なヒロインだった!しかも明&秋葉ペアより経験もある格上コンビ。
なろう主人公並にチートな秋葉でさえこのペアに太刀打ちできずされるがままだった。
明は裸にひん剥かれ拷問された上に痴女のようなセリフを言うことを強要され、気の毒すぎた。戦っても戦わなくても不幸が重すぎる。

ドSの牙は明を操作する秋葉にも向き、辛辣にディスったところは少しスカッとしたw

所有アイテムの差が歴然で成すすべがないかに思われたが、それでも秋葉は冷静に強かった。道化を演じて相手を騙し操作プレイヤーの方をキル。秋葉は悪人だけど悪人ゆえに頼もしい。
操作プレイヤー居なくなりただの人形と化してしまった敵ドS少女は、秋葉をディスった仕返し受けることになってしまった。
腕を切断し、骨を折り続け、人のやることとは思えない外道っぷりを発揮していた… すごく楽しそうに。サイコパスだった。

こんな仕打ちを受けてもできるだけ叫び声を上げなかったドS少女は最期まで矜持を見せた気がする。そこはかっこよかった。
こうして明は何とか生き残るできるも、その日の朝からノーブラ・ノーパンで1日過ごすことになってしまった。明が下に何もはかないようにロッカーを見張ったり、スカート丈を弄るのを禁止したりするところがすごく気持ち悪い。

こんなことをしておいて、普通にお話がしたかっただけとか言い出すあたり本当にどうかしている… 頭おかしい…

2回の死闘を終えたところで、最近のゲームじゃおなじみのレイドバトルイベントが発生した。イベント報酬はレアアイテムと残機1で1度でも敗北したプレイヤーなら絶対に欲しいところ。
これに参加するには3組のパートナーが必要だがそこに現れたのはドS少女こと「
足立妃」。なぜか明のことを気に入りお姉様呼びするようになっていたw 仲間なら頼もしすぎる!

また、妃は明に秋葉がクズであることを指摘した上でギタギタに懲らしめる方法を教えようとしていた。

あそこまでされておいて普通の感性ならすぐにでも聞きたい提案だが、善人で優しい明は興味を示さないんだろうな…というところで次回に続く。
全方位に鬼畜で凌辱好きな秋葉が格上相手にも勝利をし、頼もしくもこの先が色んな意味で怖くなる展開だった。
個人的な評価★★★★☆
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