山本 崇一朗
講談社 (2019-07-04)
売り上げランキング: 397
それでも歩は寄せてくる 1巻 感想です。
元々は『からかい上手の高木さん』の作者さんが自身のTwitterでファンサービスとしてアップロードしていた短編漫画が編集部の目に留まり連載となってこうしてコミックスとして発売された!
あの将棋部部長の天真爛漫なセンパイと、ポーカーフェイスでセンパイ大好きアピールをする後輩にも無事名前が付いた!
「
八乙女うるし」と「
田中歩」

主人公の名前は将棋の『歩(ふ)』とかけていて、タイトルはたぶん『あゆむ』と読むのだろう。
将棋はからきし初心者の歩はいつもセンパイと対局して敗北しながらも、「センパイかわいい」と囁き続け照れさせるやり取りが面白いし、センパイは本当に可愛い作品!

歩は番外戦術では勝っているw
歩の露骨な恥ずかしいセリフに自分への行為に当然気づくセンパイだが、歩はそれを否定。歩には将棋で勝ってから告白するという目標があった。

まだまだ棋力の差は大きいようで駒落ちで対局するレベルな気がするが、勝って本当にうれしそうに喜ぶセンパイが可愛いからしばらくは歩に成長しないで欲しいレベルw
将棋要素は本当に薄い。なのにちゃんと棋譜(初手からどう指したかの記録)を作っていて話間で紹介されていたのも将棋ファンとして好感が持てた。
それにセンパイは居飛車党というのがいいね!アマチュアは振り飛車党が多いし、女性はプロでも振り飛車が多い。だからこそ居飛車だからうれしい。俺も居飛車党だし。
部室での対局ばかりではなく、将棋以外の日常パートもあった。部活以外でも将棋大好きなセンパイはやっぱり可愛い。
買い物帰りに自作の「と金のうた」なんぞを歌っているJKとか最高すぎる。幼い容姿もあいまって歩が待ち伏せする気持ちがわからないでもないw

告白しそうになるも何とか回避した歩。

もうしちゃえちょと思うw
初心者囲いとも呼ばれる「無敵囲い」が登場した唯一の戦法名(?)
歩の真顔の恥ずかしいセリフの連発に対抗するためにセンパイが取った作戦が心の無敵囲い。

無敵囲いは上部からの攻めには強いが横からの攻めには弱いと解説までしていたが、心の無敵囲いを歩に横から攻められたのは面白かった。

もう付き合っちゃえよという感じだった。
感情豊かで将棋大好きなセンパイが、感情を顔に出さない後輩の真顔のアプローチを受ける姿がとても可愛く、見てて楽しい将棋部コンビであった。
すでに1話の時点で後輩がセンパイを恋愛的な意味で寄せ(詰まし)に行っている感じが良かった。
個人的な評価★★★★★
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