佐島 勤
KADOKAWA (2018-04-10)
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魔法科高校の劣等生 25巻 エスケープ編<下> 感想です。
戦略級魔法「トゥーマン・ボンバ」を全力で防御したせいでオーバーヒートし、達也の再成で応急処置したとは言え水波はもうこれまでのように魔法を使えなくなってしまった。
四葉陣営にダメージを与えた何気にベゾブラゾフが初めてではないだろうか。
この「トゥーマン・ボンバ」の使用をこっそり観測していたのは風間で、それに気づいた達也は軍が事前に戦力級魔法の前兆をキャッチしていたのにも関わらずそれを自分に教えなかったことで溝を深めることになってしまった。
軍とはだいぶ疎遠になりつつあるけど、達也と不仲が続くことに風間は危機感を抱いていたのは少し安心した。周りがこのまま達也の敵だらけになるのは読んでて苦しい。
USNAではレイモンド・クラーク少年に踊らされたスターズ主導によりマイクロブラックホールの実験が行われ無事スターズ隊員がパラサイト化。
レイモンドは達也を屈服させるためにスターズを利用をしてパラサイト化したわけだが、レイモンド自身もパラサイト化して自身を失ってしまったのは自業自得な展開だったw この少年も相当な悪人だったが救いはあるんだろうかね。未成年だし。
国内でも入院した水波の症状を知った九島光宣がついに禁断のパラサイト化をしてしまった。しかもスターズとは違い自我を保ったまま。スターズもエリートのはずなのに、格が違うと感じる演出。
お見舞いという形で水波の元を訪れ達也に相談した上で水波をパラサイト化することを提案するが達也にすぐに却下された。
人間を辞めることで病気を治すアイデアが却下されるとは思っていなかったという光宣には異常性を感じずにはいられなかったし、その後達也に致死性の高い魔法を連発してくるあたりも普通ではない状態だった。パラサイト化の影響はあったのかも。
そして達也とも本格的な戦闘になり互いに息の根を止める以外に止める手段がないほど拮抗したバトルにまで発展した。
封印の解けたお兄様の本気に普通についてくる光宣が強すぎた。
九島家のパレードは使うし、周公瑾の魔法は使うし、パラサイトとして強化されてるし、エレメンタル・サイトやそれ以上に鋭い感覚、再生能力まで得てまるで達也のようだった。一部のスキルは達也を超えているまである。
達也はいつかのために光宣を味方にできればと考えていたけど、できるんだろうかw
本編中ではなくあとがきで光宣がラスボスとあかされいよいよクライマックスかと思った。やっぱ達也とは決着つけるんだろうなぁ。
十師族の会議で光宣の対策が話し合われ九島閣下も協力すると言ったが、光宣はそのまま家に帰らず水波を狙っているようだった。凶悪なストーカーになってしまって残念に思う。あの頃は数少ない達也に近いレベルで強い善良な人だと思ったのに。
八雲にも動いて欲しいところ。
ベゾブラゾフは達也を仕留められなかったことを屈辱に感じていて、第一高校にいる時に再び「トゥーマン・ボンバ」を使用した。今回は残りのクローン全5体を全て投入して万全の状態で挑んでいた。
一撃目は魔法を発動前に分解されて無効化。
ベゾブラゾフはこの分解魔法は発動までに5分はかかると想定していて、だから連射できる自分が勝つと考えていた。
しかしここから さすおに 展開で、実際は連発できるため大型CADごと分解されクローンも3体死亡。本文中からあと1体残っているのか死亡しているのかはわからなかったけど、これでベゾブラゾフとは決着だそうだ。これだけのことをやって生きているのが少し名残惜しい。でもまだ出番はあるらしい。
USNAではパラサイトに支配されたスターズによってリーナが反逆者扱いされ日本にエスケープし四葉家に保護されていた。いつかの伏線が回収されそうだ。
光宣がラスボスとなった以上、他の戦略級魔法師は噛ませになってしまのだろうか。次回も戦略級魔法師がぶつかり合うそうだから迫力のあるバトルが期待できそうだ。
個人的な評価★★★★★
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