佐島 勤
KADOKAWA (2018-03-10)
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魔法科高校の劣等生 24巻 エスケープ編<上> 感想です。
クラークにトーラス・シルバーの正体が達也だとバラされ、さらに達也を地球外に追放する目的の慈善事業(笑)への参加を民意的圧力と共にかけてきたUSNAさん。
前回、達也にしては後手に回ってしまってピンチだなぁと思っていたけど、今回さらに達也包囲網が狭まっていき達也も最強ではないという姿が多く描かれていた。
トーラス・シルバーの件は記者会見を開き牛山とのチーム名だったと発表しだからUSNAのお誘いも無効だと回避。
さらに達也のかねてからの念願だったエスケープ計画を実行の段階に移した。妹のことしか頭にない達也が自らの意志で行いたいと思っている夢だ。
だからこそ世界は達也の排除を別のやり方で行わなくてはならなくなるのが今回。
国内でも、八雲師匠が今の達也なら6割は仕留められ刺し違えるなら7割とまだ自分が強いと語っていて、前の達也の予想と違うことを言っていた。八雲もまだ本気ではないということだろう。
しかも驚くべきことに国内にもどうやら達也と張り合える人物がいるようだ。さらに世界を見ればまだまだ達也クラスはいるらしい。なんと恐ろしい世の中。
八雲の知り合いの達也クラスの人物はなんとなく光宣な気がした。光宣はすでにパラサイト関係含む全ての九島の魔法を会得していて、今回、周の亡霊を吸収して新たな知識まで身に着けた。
その知識によると自分にパラサイトを取り込むことで病弱な身体からおさらばできるそうだ。だいぶ揺れていてまだ人間のままだったけど、時間の問題でパラサイト化しそうだった。勝ってな妄想だが光宣は達也の理解者であってほしい。
新ソ連のベゾブラゾフの「トゥーマン・ボンバ」と達也も今回再び激突。独立魔装大隊はベゾブラゾフの動きを察知しておきながら達也への対抗手段を知るためにあえて放置したりこちらも状況が悪かった。
前回受けた攻撃だから対策も完璧だろうと思っていたが、敵も対策の対策を考えていて最終的に達也は手段を間違えてしまったのはショッキングだった。
まさか他の魔法師に敗北するなんて、爆発から深雪を守るために抱きかかえることしかできない状況の中、今回は辛うじて水波が命を削っての防壁で防いだが安否は不明…
しかもベゾブラゾフも魔法の発動に非人道的な身代わりを使ったため達也の報復を待逃れていた。
今回達也のみが失っただけでいつもの爽快さがなく続きでどうにか汚名を返上してくれなければ納得できない展開だった。
でもまだまだ悪い展開は続きUSNAはリーナでないスターズのメンバーに達也の暗殺を指示し、しかもまたパラサイトを呼び出そうとまでしていた。
こちらの話は光宣にも関わってきそうな気がする。パラサイトを取り込んでも支配できという設定はどう考えても光宣のパラサイト化不可避だろう。
今回弱点は深雪であることや、十文字克人が相手ならバリオンランスを使わざるを得なかったことなど改めて達也の脆さを指摘され最強伝説も長くないのではと思ってしまった。
個人的な評価★★★★☆
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