鎌池 和馬
KADOKAWA (2017-10-07)
売り上げランキング: 36
新約 とある魔術の禁書目録 19巻 感想です。
今回は基本、浜面メインで途中上条さんやローラも登場する三サイドの物語だった。
上条さんは終始女体化したアレイスターと行動を共にしていた。アレイスターは口調などそのままあのアレイスターだが、前の話で変態スケベオヤジである設定が出てきたため、そういった特徴も普通に出して来るだいぶ砕けたキャラクターになっていた。
これは十分上条勢力だ。昔のラスボス感が今は懐かしい。
悪魔コロンゾンが乗り移っているローラは窓のないビルごと宇宙に発射されて、なおかつ天使エイワスによって足止めも食らっていた。
エイワスは善人ではないそうだけど、今回に限っては善人に見えた。
窓のないビルに付随する人口頭脳だったミナ=メイザースを原典を即興で作ることで自由にして一キャラクターとして独立させたのはアレイスターの味方を増やすという点でいい仕事た。
エイワスの足止めも天使VS悪魔だからこの物語の中でもほぼ最大規模だろう。魔神とどちらが強いのかはわからん。
エイワスはこれまでがんばってきたアレイスターに幸せを与えようとしたところはちょっと泣ける展開だった。アレイスターは必ず失敗するという宿命を背負っているのは前回語られたし、それを気にせず万進してきた甲斐があったということだろう。
とは言え、これまでやってきた悪事が許されるわけではない。それが浜面の話と関わってきた。
浜面はある日目覚めると脱げない謎のボディースーツを着せられていて、同じ姿の手配犯と勘違いされ追われる身となっていた。スーツは窓のないビル同様一方通行の能力を再現した防御力を誇り、上等な代物だった。
なぜこんなスーツを着せられてしまったのかというのが今回のメインストーリー。しかも追う側に一方通行がいるのも面白かった。
浜面は逃亡中、親がわからない赤ちゃんを保護してそれについても大波乱。
最後の方で麦野と合流して珍しい組み合わせのバトルが見えるかと思ったけど、そこは残念だった。
浜面にボディスーツを着せた手配犯は同じスーツに加え上里勢力を参考にした生体兵器を装備したが、これもダークマター由来なのかな。特に解説はなかったけど。
手配犯の正体はローラ同様コロンゾンに支配されていたとある既存の人物。そしてその助っ人に現れたのは同じくローラに近しいインデックスさん。正気を取り戻している状態でのセリフが一言もないのが可哀そうだった。
最終的に手配犯を止めたアレイスターの強さは据え置きだった。対魔神用として用意していた衝撃の杖はチートだね。
アレイスターを許さない一方さんはとりあえず復讐を保留とし、次なる舞台はコロンゾンのアキレス健であるイギリス本土。
エイワスに邪魔され理想送りの世界で魔神と戯れることになってしまったローラも正しい世界に戻ってきたが、一緒に魔神も2体ついてきてしまいまた強さのランクがごちゃごちゃしそうな展開だった。娘々とネフテュスはマシな方か?
アレイスターは学園都市の全機能を復元不可な状態で停止させ、子供たちも解放してゴーストタウン化させた上でローラにプレゼントした。
アレイスターは今回大勝利と言えよう。失ったはずの娘も一人取り戻せたし、次回のローラの本拠地への攻撃もこの調子でがんばってほしいものだ。
あと気になったのは木原一族は現状どうなっているのかとかとレベル5たちだな。状況不明の土御門のことも忘れてはいけなかった。学園都市のトップと共闘状態となって勢力図はどう変わったのかまだ整理できてない。
個人的な評価★★★★☆
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