冨樫 義博
集英社 (2017-06-26)
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HUNTER×HUNTER 364話 感想です。
第一王子の精鋭私設兵ビンセントとはいきなり戦闘状態に突入していた。ビンセントは殺る気満々。

だが協力するなら命は助けてやるという強気なビンセントにクラピカは王妃と王子の護衛の任務を忠実に遂行を決意。クズめと影のある表情が怖くて頼もしい。
クラピカはワブルとオイトに再度自分を信じてくれるか確認すると、ワブルは泣き止みオイトも信じると叫んだ。
それを聞いたクラピカは人指し指の鎖をオイトに刺したのだった。なんとこの人指し指の鎖、まだ能力があった!
あのイルカは鎖とは別の念獣に近いもののようで、イルカに搭載された能力はこうやって人に使用権を移すことができた。こうしてオイトは一時的に念能力者になった。でもイルカに能力が装填されている状態だとやっぱり絶対時間は解除されないのだろう。
クラピカが謎の鎖を王妃に刺したことにビンセントが驚いている隙にもう一人の護衛は念で防御しながら迫っていた。
ビンセントの胸に「磯」というワッペンがあるのもたぶんワンピースネタだろう。床に麦わらが落ちていたり、イルカの模様に帽子があったり、冨樫意外とワンピースネタを入れていた。ちなみにハンター×ハンターは現在連載19年で来年20周年だがその時連載している気がまったくしない。
迫ってくる護衛に対し、ビンセントは「虚空拳(エアブロウ)」という能力で対抗しようとするが、能力は発動せずワブル王子暗殺未遂の罪により取り押さえられた。
発動しなかったのはクラピカがイルカを他人に移動させたことで、再びオーラを吸ったからだった。

つまりイルカは一匹までとしてセットした能力と、注射器の中の能力二つを使用可能ということか。強いな。
あくまで護衛としてやってきたと訴えるビンセントをオイト王妃は自分が犯罪者であると証言すると言ってくれたのは頼もしい。序列最下位でもビンセントよりは上だろうし。

クラピカそんな心配しなくても自分の能力なら自ら証言台で全てを語ってくれると脅すが、ビンセントは服毒自殺。
この様子を盗聴していたベンジャミンと隊長さんはクラピカたちの能力を考察。ヨークシン編でもあったけど、この能力推察パートは結構好きだ。当たらずも遠からずだったり。特質系という予想はまぁできんわな。

クラピカには律する小指の鎖があるが、証言させられるというのはブラフと思っていいだろう。小指は命を盾に脅すことが限界だろうし。
ビンセントが自殺したのはクラピカに5本の鎖があったからだろう。一本で一つの能力と推定は容易。
ビンセント死亡によりベンジャミンは別任務を与え新たに私設兵のバビマイナをワブルたちの元へ遣わせた。重要任務だから護衛のハンターの抹殺だろうか。
クラピカは裏窓リトルアイの能力を使うタイミングに悩んでいた。マラヤームのハムスターに使用できればいいと考えるが、晩餐会まで1週間で70年と何やら計算して現実的ではないと否定していた。
結局室内にハエや蚊がいないか探すという手段を選んだ。
イルカは奪った能力を自分にセットすれば能力の詳細を知れて、能力も使えて再び念も奪える一石三鳥と推奨するがクラピカは発動条件が厳しい場合は自分が死ぬと否定。
絶対時間の制約は発動時一秒につき一時間寿命が縮むというものだった。この制約は重いな。だから強いのか。ドルフィンの絶対時間強制発動も十分な制約だろう。

ドルフィンには新たな能力を搭載した場合上書きで前の能力はリセットさせるのかな? あと死者の能力はとりあえず奪ったままでいられるらしい。
忙しい中、クラピカには第1王子ベンジャミン、第3王子チョウライ、第5王子ツペッパが同時に電話をかけてきていた。
普通なら上位の王子から受けるのが筋だが、現状そうすると上位の王子と共謀したのではと疑われ戦争状態になる可能性が高い。
さらに悪いことにこのタイミングでベンジャミンの新たな私設兵もやってきていた。ベンジャミンは自分がクラピカを引き付けることで私設兵に何かやらせるということか。だから目的はクラピカの暗殺ではないんだろう。
電話は3人とも受けないという選択がいい気がする。新たな私設兵はこの現状を知っての来訪だからやっかいそうだ。
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