KADOKAWA/メディアファクトリー (2015-12-25)
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ノーゲーム・ノーライフ 8巻 感想です。
神霊種との双六対決決着の8巻。前回までの謎が一気に解決するためか、情報量が多く適当に読んでたら理解が追いつかないかもしれない。
前半はジブリールとの対決の続き。なぜジブリールが無茶な条件でマスターたちに勝負を挑んだのか、それが明らかになりどこまでもジブリールらしいなと思うところがあった。
勝負は最初から無理ゲーで、ソラとシロが勝ってしまったらジブリールはとある理由で本当に死亡。勝負が終わっても復活なんてことはない。ソラとシロが普通に負けてしまうと神霊種との対決に負け八方塞がり。
そこで二人が取った行動は制限時間の限界まで逃げ続け勝負を投げるという手だった。逃げるだけでも不利なゲームだけど、他種族を騙し搾取し、かつてのリクとはまた違ったやり方で大戦を生き抜いていた。ゲーム上のユニットだからか鬼畜この上ないしw
オークにエルフを襲わせ「くっころ」をやらせようとして、逆にエルフが勝ってしまうところが面白かった。
そして無事『 』初の黒星となるが誰も死なずゲームを切り抜け次はいよいよ神霊種との決着。この辺がかなりややこしかった。
それでも全てはソラとシロの手のひらの上。
現実世界で東部連合に攻めて来たフィールとクラミー、それを利用しようとするプラム、それらの裏切りを全て包み込んで最初から利用する気でいたソラが結局は最強のゲーマーだった。
記憶を失っていない裏切り者というのはそういう落ちだったのは意外。それに7巻の挿絵に伏線というかネタバレが含まれていたとは騙された。しかもちびキャラのところだからまったく目に留まっていなかった。
今回勝負をしている神霊種は巫女に騙された結果この勝負をしていたが、それでもねじ込んだ条件というのがポイントだった。
仲の悪いはずの他種族間ですでに友情が芽生えていたんだなぁと…
勝負の決着はまるでカイジの鉄骨渡りで、目の前のゴールではなく横のガラスの階段を上った先が本当のゴールかのように条件クリアしないとダメというものだった。
巫女さんの魂は今肉体を離れ神霊種が握っているからそれを手放したら肉体に戻って逆に生き返る、そしてゴールするべきプレイヤーは裏切り者さん。
神霊種は普通なら裏切り者を看破してもそんな怪しい人物をゴールさせようとはしないし信用できないことを利用して、全てが助かる方法を知っている裏切り者がゴールするようなことがあればソラたちの勝ちというルールにしていた。普通ならプレイヤーの誰かがこの中で敵対している神霊種の命を犠牲にゴールすると考えていたんだろう。あるいは賭けていた種のコマ5つを皮切りに全部集めてテトに挑もうと。
結果はソラたちの勝ち。無事心霊種の幼女が仲間に加わった。名前は永遠疑問を感じ続ける神様「孤疑」から解釈を変えて移ろう存在「帆楼」となった。暫定的に神霊種の全権代理者となり、文句のある神霊種をおびき寄せる役割も担った。
しかもどうやら帆楼は機凱種(エクスマキナ)の創造主らしい。その機凱種(エクスマキナ)たちはこれまで眠っていたのが今回目覚めたようだし、エルフたちのエルヴン・ガルドも内部崩壊するようにソラたちが仕組んだため動き出しそうだ。フィールたちの裏切りも報告済みで。
序列1位を倒してしまったということで、他の種族もソラたちを無視できない存在と認識し世界がどう変わるのか楽しみな巻だった。
次はどの種族との対決になるんだろうかね。シュヴィのことを知っている機凱種と関係を持ってほしいな。
個人的な評価★★★★☆
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