冬川基
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015-10-27)
売り上げランキング: 8
とある科学の超電磁砲 11巻 感想です。
今回からドリームランカー編に突入。上条さんに負けず劣らず美琴も忙しい。
さて、章の始まりはいつも平和で静かに始まる本シリーズ。
美琴と操祈は相変わらず犬猿の仲だが、操祈の取り巻きの子は純粋で普通にいい子だった。二人の仲を取り持とうとして失敗したり。
その取り巻きの子が美琴にプレゼントしたのが最近流行っているらしい「
インディアンポーカー」というカード状のアイテムで、これを使えば専用の装置で他人が登録した夢を1回だけ自分も見れるというものだった。

装置を持ち安定して夢を提供できる人は「
天賦夢路(ドリームランカー)」と呼ばれ、夢にもSランクからCランクまで内容によって格差が作られていた。
この辺りはまだドラえもんの道具のように楽しいアイテムに過ぎないね。
美琴が貰ったカードは取り巻きちゃんがメイドとして操祈に使えるというとても愉快な夢で、美琴がげんなりしていた。
また青髪ピアスがセリフ付きで超電磁砲に登場!なんと常盤台中学のレベル5ふたりとムフフな体験ができるというSランクのインディアンポーカーを提供するすごい人物だったw

本編読む前にカバー裏にハーレム築いてるキャラが描かれていて真面目に今回のボスかと思ったけど、こいつかよ!
取り巻きちゃんが美琴と操祈に気になる殿方の夢とか言っていたけど、二人とも上条さんだから反応が面白いね。この編は新約禁書目録の内容だな。操祈が泳げない話も。知ってるからわかる面白さ。
インディアンポーカーの件とは別の所で、黒子と初春は事件発生前に事件の情報が載っているアプリについて捜査を始めていた。

しかしこれは別に怪しいものではなく、小学4年生の少年「美山写影」が自身の予知能力を利用して誰かに訪れる不幸を回避してくれる人物を探していただけだった。今回は普通にいい話。

超電磁砲ってわりとダークな話が多いから、この少年が悪い奴じゃないかと速攻で邪推してしまったわ。多くの人がそうであると信じたい。俺は悪くない。
黒子のテレポートでの事象への介入なら少年の絶対的な予知結果を覆すことができたのだった。
しかしこの少年を狙っていたのは悪いお姉さんだった。どこのレベル4だよ。奇しくもテレポーターだし。

途中でこんな話が挟まれていたから笑ったわ。結標淡希はファンの間でショタコンキャラとして定着しているが、もはや公式かよ!短パンとその隙間を覗くとか変態すぎ!ランドセルも背負わせようとするし事案発生じゃんよ。
小学生の夏服の短パンに必死な結標さんが気持ち悪いギャグ回だった。
インディアンポーカーはただ夢を見るだけでなく、技術や語学、知識も得ることができる教材としても優秀だった。こんなことが出来だすと悪い空気がしてくるが、ここで得た知識を使って作られた肥料が原因で公演で大規模な火災が発生。

写影もこの火災を予知していてジャッジメントは皆して対応に当たった。予知のお陰で被害者が出ずに済んだが、ここで二つの話が交差したか。インディアンポーカーによる初の事件だし、ちょっとずつきな臭くなってきている。
美琴は路上でインディアンポーカーを売っているところを見つけ興味を持つが、そこには絹旗もいた。そして、その店で売っているSランクの「巨乳御手(バストアッパー)」の技術が入ったインディアンポーカーを巡り戦いとなったw

これも散々二次創作などで話題になったけど、公式になっちゃったかw しかも本物だったし。
争っている内に巨乳御手(バストアッパー)は他のカードと混ざってしまったため、美琴と絹旗は全部を買い取り二人で協力して巨乳御手(バストアッパー)の知識を得るために寝たのだった。
外れである普通の夢が多い中、美琴が見た中に妙な夢があったのは伏線だろうか、それともブラフだろうか。だいぶ怪しい。

結局二人は巨乳御手(バストアッパー)を紛失していたため、技術を得る事はできなかった。
こんな感じで新章の始まりの1巻は平和な日常とギャグ回が豊富で笑わせてもらった。特にファンの中のネタが公式でもネタにされて面白かった。
日常とギャグ回中心でも不穏な空気は含まれており、作品のシリアスさは失われておらず続きが楽しみになった。
アニメ三期やらんかなぁ。もちろん禁書三期の後でだけど。
個人的な評価★★★★☆
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