今回は定助サイドの話。
離れの地下に向かう東方つるぎが気になった定助がそこに向かおうとすると、後ろから声をかけてきたのは東方家の主である三代目、東方憲助。
東方家そのものを訝しむ定助は当然憲助のことをも信用していないが、一方の憲助は定助のことを信じていた。定助の半分である吉良吉影は東方家が抱える病気を治す手段を見つけたらしい。
不審な目で質問攻めしてくる定助に対し、憲助は誠意を以って応えられていたと思う。なんとなく憲助は小物なイメージがあったけど、大きな家の家長だけあってしっかりした人物のようだった。
つるぎを怪しみ、はなれに向かおうとする定助と同行する憲助に対し八木山夜露のスタンドが攻撃をしかけてきた。
前回のサランラップではなく、対象物を加速させて定助の中心に向かわせるという能力で、庭の鉢植えが定助に向かって飛んできてめり込み始めたのだった。
射程があるのと、対象へのタッチが発動条件だが、結構嫌な能力だ。金属以外も引っ付ける磁石になってしまう能力とでも言おうか…
事情をしらない定助はこれを憲助の攻撃と考えるが、憲助は定助を助けようとしていた。
定助は唯一信用している康穂のために離れに向かっているが、憲助がさらっと自分も定助のことを思っていると口にしたのがしびれるね。現状憲助さんいい人じゃん。
態勢を立て直して再び離れに向かう二人に今度は街中の栗のイガが加速して接近してきたw トゲが抜けて体内を進んでくるし悪質極まりないスタンドだw
つるぎは八木山夜露に定助を差しだすことで、病気の治し方を教えてくれると約束していて、それが今回の庭での戦いの発端だった。
つるぎを説得するために定助は栗から水分を取り去り風化させることで攻撃を無効化。その隙を使って憲助は離れの入り口のハッチの鍵を破壊してなんとか侵入に成功した。

水分を奪って風化ってのも強力な技じゃないか。たいていの生物はこれで対処できる。
つるぎから八木山夜露の名前を聞いた憲助は、東方の家を設計した男がそいつだと説明した。なぜ建築士が定助を狙うのかって思う。吉良吉影とどういう繋がりがあるんだろうか。
あと、定助が夜露の能力を物質の終わりの終着点「重力の愛情」と言いだすから、まるでメイド・イン・ヘブンのような壮大なスタンドに思えてしまうw

祖父と定助に追い詰められたつるぎは八木山夜露が病気を治したときのことを説明した。

それは6巻に登場した康穂が見た変な犬で、石化した犬に八木山夜露が何かを食べさせることで蘇生させたそうだ。
ところが憲助によれば病気を治す食べ物なんてあるわけがなく、ハッタリかトリックだそうだ。現状病気を治す方法はやっぱりジョニィと同じく身代わりしかないようだ。

だから先祖代々の親の命を掛けた病気の治療を冒涜するような八木山夜露のデマカセにキレている憲助さんが頼もしいい。
定助が少し目を離した隙にまた連れ去られた康穂を探すために憲助はスタンド能力を発動。

最初定助に信用してもらう必要がある場面でもビジョンをちらっと見せただけで能力を隠したほどなのに、今回は発動。怒りの程が伝わってくる。
定助もさりげなく二つに分割された眼に炎のようなものを灯している。漆黒の炎ではないけど。
憲助のスタンド「キング・ナッシング」はパズルのピースが集まったような姿で遺留品の「臭いの形」がわかる能力だった。アバッキオのムーディ・ブルースにどこか似ているように感じる。この能力で追跡開始。
康穂はすぐに見つかるが、八木山夜露も接近していた。定助はすかさずS&Wでオラオラを叩きこむが敵は岩だった。
スタンド能力ではなく体質で八木山夜露の皮膚は岩で、岩なのに生きている人間だそうだ。
たぶん定助と同様に融合したんだろうな… 犬のトリックもこの体質を利用してそう。案外犬と岩を融合させたとか。
憲助がスタンドはひとり1能力と言っているが、サランラップも岩の力の一環なんだろうか?石英?
岩になるとかカーズみたいだし、謎がありまくるキャラだな八木山夜露は。
今回も面白かった。憲助の人となりが明らかになり、ジョジョのキャラらしい“凄み”があるキャラだった。主である憲助さんが本当に味方なら頼もしいし、この章の結末に期待だッ。
個人的な評価★★★★★
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