野村美月
KADOKAWA/エンターブレイン
売り上げランキング: 154
帝門家のお家騒動ついに完結。
意外な全ての黒幕だった花里みちるも所詮は小娘で、ヒカルと最愛であった藤乃の間にあった関係は不幸な禁断の恋だった。禁断の恋に憧れたみちるは所詮小物だった。
いいとこの家ということもあって、愛が重い物語だったなぁ。伊達に源氏物語が元ネタになっていない。
みちるの精神がおかしくなったのは色々自分から意見を言えない性格からで、すっきりして毒舌キャラになったみちるとの日常も見てみたかった。少し描かれはしていたけど。
ヒカルの死は一応事故死と自殺の中間みたいなものだった。死にかけたからこの際死んじゃおうってノリで…
でもやっぱ戦犯は藤乃かな… 藤乃があんな行動を取らなかったら事故は起きなかったろう。
ヒカルとの別れはフラグが十分だったためすっきりとしたものだった。これまでのヒロイン全員にさよならを告げ最後は是光の目の前で成仏。
ヒカルのとかげか、是光と式部さんは落ち着くところに落ち着いてよかった。前作の琴吹さんみたいにならなくて良かった。
葵は振られたけど、朝ちゃんはまだ是光の彼女のポジションを諦めていないところが可愛らしい。男の子受けしそうなヒロインが数多く登場した作品だったなぁ…
数多くのヒカルの君の女が登場したけど、結局は藤乃とヒカルの禁断の恋の物語だった。そして是光にとっては孤独からハーレムリア充になる物語。
最初仲間が誰もいなかった是光が巻を追うごとにここまで人から信用され、命懸けで助けてくれる仲間が増えたことは感動に値する。
次回作はすでにAmazonで予約が始まっているが、「吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる」というタイトルだ。
時間的余裕があれば読みたい。
個人的な評価★★★★★
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