PEACH-PIT
集英社 (2014-04-18)
ローゼンメイデン最終回。青春を共にした作品が終わったのは悲しい。アニメ旧シリーズのアリプロの曲好きだったなぁ… 水銀燈の今宵もアンニューイのドラマCDとかも面白かった。
戦いは最終局面だが、展開的にエグいシーンが多かった。
鳥海に左目を縫い付けられマリオネットのようにぎこちなく操られる翠星石とかなかなか悲惨な絵だった。
ラスボスは当然雪華綺晶だが、ボディは人間めぐのもの。ドールがついに人間の身体を手に入れちゃった。

みっちゃんはがんばって金糸雀の薇を取りかえすが巻きが足りず金糸雀は最後まで復活ならず…
味方サイドに何もいいことが起きず、消耗ばかりで状況が逆風すぎた。
しかし巻いたジュンは謎空間でローゼンと会話をしていた。人間とは欠けているから人間であるだからローザミスティカを7つに割り、戦うことは生きることだからアリスゲームを始めたと語った。
最後の最後で明らかになったローゼンの目的だが、結構矛盾したことを考えていたんだな…
雪華綺晶はめぐの身体で翠星石と金糸雀のローザミスティカを吸収して、かつて水銀燈が陥った暴走状態になってしまった。

そんなめぐを救うために命懸けで特攻する水銀燈に惚れ直したわw

銀様はローゼンメイデン一かっこいいな。翠星石とは別のベクトルのナイスツンデレだ。
めぐもめぐで当時した水銀燈との約束を律儀に守り自分の心臓(ローザミスティカ)を水銀燈に渡したのだった。
めぐも全ては命を水銀燈に奪ってもらうために行動してたんだね… ジャンクコンビ相思相愛じゃん。マスターとドールの絆では一番強かったのかも。
これによって雪華綺晶とその世界も崩壊を始めた。鳥海って雪華綺晶が作った架空のマスターだったとはこれは予想外。救われないキャラだったなぁ。
真紅と犬猿の仲だった水銀燈がめぐとの決着を付け、真紅にローザミスティカを託すシーンは感無量。水銀燈はライバルとして優秀だった。
真紅も今度は6人分のローザミスティカを救われない妹 雪華綺晶に託したのだった。だが雪華綺晶はそれに耐えることができず自壊を始め最終的に全てのローザミスティカを手に入れたのは真紅だった。
アリスには真紅がなった!
主人公だし順当だろう。仮面ライダー龍騎のようにライバルのナイトが生き残るようなことはなかった。
雪華綺晶は巻かなかったジュンが手を差し延ばしたし最後の最後では救いがあったね。

アリスとなった真紅の願いは自分のローザミスティカを犠牲に他のドール全ての復活。
雪華綺晶もまかたなかったジュンの世界で謙虚になって復活w

巻いたジュンは真紅を復活させるために鉱石の研究を始めて物語は幕を閉じた…
余韻も残しながら綺麗に終わったね。納得の最終回。
前の雑誌での喧嘩別れ騒動もあったりこの作品とは長いお付き合いだった。漫画やアニメが好きになり始めたばかりのころ出会った作品で、それゆえに思い出深い作品だった。
こうして最終巻を読み終わった今自然と涙がこぼれてくるな… 歳を取ったものだ…
個人的な評価★★★★★
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