原案:Magica Quartet 原作:平松正樹 画:天杉貴志
芳文社 (2012-09-12)
魔法少女どうし手を組み魔女との戦闘でのリスクを減らし、インキュベーターも洗脳してソウルジェムを浄化しすばらしいシステムを作っているプレイアデス聖団の闇が明らかになった前回の続きで、今回はもっと真っ黒でまどか☆マギカらしい夢も希望もないような絶望の物語が描かれていた…
さすが「まどか☆マギカ」というくらいメインキャラがじゃんじゃん死んでいき、アニメ3話のあのシーンをオマージュしたようなシーンもあって読みながら常にハラハラしていた。
かずみの正体が明らかになり里美も吹っ切れ、操る魔法を使ってかずみとその失敗作同士で殺し合いをさせていた。失敗作だろうが見た目は普通だからムゴ過ぎる絵だった。失敗作が「お願い 死なせて」と懇願してくるほど残酷で人のやることではない行為だった。

里見は人を操り殺し合いをさせるなんて非人道的なことをしておいて、「殺しちゃった ぜ・ん・ぶ」とうっとり顔でマジ怖かったw 病んでるにもほどがある顔だ。

かずみを殺して喜ぶ里美だったが、やはりこれは正常な状態ではなかったようで、ソウルジェムは黒く濁っており魔女化してしまった。

里美の魔女はかずみにより撃破されたが、聖団の面々は里美もかずみのように生き返らせようと考える当り、もう組織として終わってる感じがする。ついでに今のかずみも殺して新しいかずみも作ろうとしてるし、今やただの危ない集団でしかないようだ。いくらインキュベーターを洗脳しようが結局は奴らの手のひらの上なんだろう。
始末されそうなかずみは逆に聖団メンバーを呼び出した。そこで戦闘になるが、サキとみらいが暴走状態で怖かった。
さらにそこに現れたのはニコだった。ニコはイーブルナッツをサキに埋め込み、魔女化させようとした。魔女化に必至で抵抗するサキの表情がかなりやばい。ニコもおそらく拷問のような苦しみを味わっているサキの断末魔を聴きながら「悲鳴合唱団 最高」とうっとりだし、聖団は元々超ドSの集まりだったのかもしれない。そしてこいつも非人道的なゲス野郎だ。

みらいはサキの魔女化を嫌がり抱きつくがそんなことで当然魔女化の阻止はできず、サキは魔女化。そして魔女になったサキによって…
マミられた!
まさかマミるという言葉をマミさん以外に使う日が来ようとは思わなかった。こんなマミさんみたいなシーンを描いた作者はいい仕事をしているw
それにしても短期間であっという間に聖団が壊滅したね…
ニコの本名は
聖カンナといい、契約したときにニコと名乗るようになり聖カンナという名前は契約の対価の分身体に送りこのカンナが普通の日常を送っていた。
そしてある日ニコというオリジナルが存在して、そのオリジナルがカンナという偽物に日常を送らせ自分は追体験していると知り、カンナはオリジナルを恨み魔法少女になっていた。それによりオリジナルのニコを逆に観察していたようだった。
だからあの時死んだニコは本当に死んだんだね。そのタイミングで入れ替わったのだろう。
カンナはかずみと同様合成魔法少女で、聖断を滅ぼし自分と同じような存在を新人類として増やそうとしていた。かずみも捕らわれの身で、残る聖団のメンバーは海香とカオルを残すのみ…

今回ここまで死ぬと全滅も近い気がするね。カンナがラスボスとなるんだろうか。はたまた真の敵がいるのだろうか…
まどか☆マギカ本編ではそれなりに救いのある結末であったが、こちらはどうなるんだろうか。
個人的な評価★★★★★
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