西尾 維新 暁月 あきら
集英社
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アニメ第二期である「めだかボックス アブノーマル」のPVが公開された。
曲もいいし、バトルっぽくて1期よりは面白そうだ。放送が楽しみ。
そして、めだかボックスの番外編「グッドルーザー球磨川」の小説の上下巻と原作18巻は10月から3ヵ月連続で刊行だそうだ。今月発売された17巻含めればまた4ヵ月連続刊行。憑物語も発売されるのに西尾維新はいつ休んでいるのだろう。
本編は前回からの続きで不知火半袖と再会しためだか達一向から。
めだか達に対面した不知火はわざとらしくめだかたちをどちら様と知らないフリをして、またわざとらしく思いだしたフリをした。事情を知らなければかなりウザいやつだね。
この不知火の「帰れ」というプレッシャーにめだかは焦りながらも「感謝の気持ちで胸がおっぱいだ」とお下劣なギャグまで言って、その拒絶の意志を跳ねのけた。

めだかちゃんはここで察して帰らなかったのは進歩したからのようだ。めだかはそこまでして不知火とまた学園に戻りたいのだろう。かつてめだかが不知火のことが嫌いな理由を球磨川と同じだからと言っていたのなんて忘れてしまおう。
帯は傀儡に茶と茶請けを出してやれと命令し、自分は念のために言彦に声を掛けておくとその場を去り、その場に残された不知火とめだかたち一向は不知火から色々と事情を聞いた。
不知火はこれまでしてきたマイナス十三組との戦いや選挙での善吉の応援など全てが仕事だったと暴露した。漆黒宴でのめだかの後を守ったってのは疑問だけどね。お前セリフがあったかどうかも怪しいだろw

善吉と友達になったのもめだかに近づくためで、だから消しゴムをわざと落としたそうだ。しかし善吉は消しゴムを拾った反応とは思えないほど痛い反応だったw 高校入り立てでまだ中二病が抜けたなかったのだろうかw
不知火はさらに、鹿野先輩や猫美が善吉に声をかけたのはめだかとの戦いを見込んでだし、球磨川が突っかかっていたのもめだかのそばにいる善吉が不愉快だったからで、安心院が善吉を自分の駒にしたのもめだかに対して有効な戦略だったからだと語った。
安心院の場合たとえそうだとしても、漆黒宴で封印されたときは情が移っていたみたいだけどねw
不知火は球磨川の『大嘘憑き』で当事者のめだかや人外の安心院さんはともかく善吉の記憶が残るほど劣化してるのかと問い詰めた。
球磨川は半笑いで『理由聞きたい?』と逆に問うが、不知火はどうでどうでもいいような理由なんでしょを理由を聞かなかった。
ここで思い出すのはやっぱり『劣化大嘘憑き』は強い思いがこもった現実はなかったことにできないという話だね。不知火がそんな事情を知らずにしれっとこの会話を流している点に思わずニヤニヤしてしまうw
今度はめだかが不知火にどうして中途半端に記憶を残したのか、追いかけてきて欲しかったのかと聞いた。不知火はめだかたちの記憶は残りどうせ追いかけてくるから、一般生徒の記憶を消して退路を断ったと説明したが、めだかはその説明を疑っていてそれが本音でないのなら全力を尽くすと言った。
すると不知火は箱庭学園は嫌いで、同じ日が一日もなくてちっともどきどきしなかった、花畑みたいになった学園の風景に絶対癒されたりしなかった、学食のご飯は食べ過ぎるくらいおいしくなかった、などなどなんとなく無理しているような嫌いな理由を羅列していた。そしてその顔は涙を流していた。

やっぱり箱庭学園に未練たらたらで、ワンピースでいうとロビンの話みたいな流れのようだ。
と、ここでネタばらしがあって球磨川は『劣化大嘘憑き』では強い気持ちがこもったものはなかったことにはできなくなっていると説明した。球磨川の今のトレンドが手ブラジーンズではなく全開パーカーとかどうでもいいが、不知火が球磨川の好みまで細かく覚えていたのも箱庭学園に未練があることの証拠だねw
そして善吉に不知火の記憶が残っているということは、不知火の気持ちが箱庭学園に残っている証明でもあった。

不知火はきっと安心院さんのときと同じように存在をなかったことにすることによって、学園生徒からその記憶を消したのだろう。
善吉は現在生徒会長で箱庭学園の代表となっている。その代表に「箱庭学園LOVE!箱庭学園よ自分のこと忘れないで!」という強い気持ちがこもっているため『劣化大嘘憑き』の効果が及ばず、そこから不知火が存在した記憶を消すことができなかったんだね。球磨川はあくまで箱庭学園にと言ってるけど、それは善吉という存在も含まれてるんだろうな…
しかし、こういう間接的に気持ちがこもっているものにも『大嘘憑き』は作用しないなんて本当に劣化したものだw 直接的に気持ちがこもっているのは「箱庭学園」そのものだろう。だから不知火の中の箱庭学園の記憶を消せないのはわかる。箱庭学園という建物も不知火含め生徒たちの気持ちがこもっているからおそらく消失させられないだろう。
意外と複雑。だからシンプルに善吉が不知火のことを好き過ぎて、不知火との思い出をなかったことにできなかったと考えた方がしっくりくる。
その後の善吉の叫びからもそんな感情が伺える…
不知火もその気持ちはわかってくれたようだが、不知火は仕事以外で里から出ることはできず、里には外に漏らすわけにはいかない闇が…と言いかけて、二本角の生えた大男が帯を鈍器のように振り回しながら乱入してきて、不知火を吹き飛ばした。
何かしらのスキルを持つ不知火はこれくらい何ともないだろうが、不知火を傷つけてまで帯が連れてきたこいつは何者なんだろうか。とりあえずこいつが帯が声を掛けにいった、
獅子目言彦。こいつも不知火家の人間なのかな?

安心院はこいつを見てめだかと球磨川と善吉に十五秒だけ時間を稼ぐから逃げろと焦り顔で進言した。
こいつは安心院が焦るほどのやつなのか?
安心院さんならそろそろ飽きてきているスキル無双でどうにでもなりそうなのに、まさかの三人目の悪平等?
本当にインフレの化身である安心院さんを困らせるほどの力を持っているのか次回が気になるぜ。
今週は若干掲載順が高かった。
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