原案:Magica Quartet 原作:平松正樹 画:天杉貴志
芳文社 (2011-10-12)
1ページ目からキュゥべえとジュゥべえの密談が怖かった。

こんな邪悪な笑みを見せるジュゥべえがまだ本性を現していないのが問題だ。無償でソウルジェムを浄化したり、戦闘でもサポートしたりこいつのやり方がわからない。
プレイアデス聖団に敵対する魔法少女
ユウリによってかずみは拉致されてしまった。かずみを助けに馳せ参じるプレイアデス聖団だったが、ユウリはイービルナッツをかずみに埋め込み魔女化させようとした。かずみは魔女のようにはならなかったが、暴走状態になってしまった。
このイービルナッツというアイテムも一体何なんだろうか。ジュゥべえも知らないようだし、ユウリも持っているだけで製作したわけではないようだし気になる。
そしてユウリの素顔がプレイアデス聖団を憎み敵対する理由は重かった。
あいりという少女は病気で余命3カ月だったが、それを助けたのがユウリという少女だった。助けた方法は当然ながら魔法少女の奇跡の祈りで。このとき契約したのはジュゥべえではなく、キュゥベえだったけど気にするところではないのかな。
あいりはもちろん魔法少女のことなんて知らなかったが、ユウリは魔法少女として活躍し、最終的に魔女になりあいりを襲ったのだった。その魔女を退治して助けたのがプレイアデス聖団だった。
あいりはプレイアデス聖団に「ありがとうございました」と感謝の言葉を述べたが、キュゥベえにあの魔女の正体がユウリだったことを聞き、あいりは親友であるユウリを殺したやつらに感謝の言葉を述べてしまったことに怒り自分をユウリにしてという願いの代償に魔法少女になったのだった…

ユウリを生き返してじゃダメだったのかな…
あいりはこうしてプレイアデス聖団に復讐するために戦い、その途中ソウルジェムが濁りきり魔女になってしまった…
元あいりの魔女はプレイアデス聖団によって始末され、事の経緯を知った記憶喪失の魔法少女かずみはプレイアデス聖団と共に暗い一面も背負うことを誓った。
ユウリとあいりの話はこれで終わったが、何の救いもない話で気持ちが暗くなった。アニメでまどかがアルティメットになったからまだマシなのかもしれないけど、辛い話だった…
そして物語は新たな展開へと移った。
新章も最初から嫌な雰囲気で、プレイアデス聖団が魔法少女狩りをしているシーンから始まった。

プレイアデス聖団は濁って今にも魔女化しそうな魔法少女のソウルジェムを回収する仕事もしているようだが、知り合いだったらしいプレイアデス聖団のカオルに命乞いする姿がいたたまれない…
魔女探し中のニコとかずみの前に新しい魔法少女
あやせが現れた。このあやせの趣味がえげつないものでこの作品らしいなと思った。

あやせはソウルジェムコレクションを趣味としていた。悪趣味にもほどがある。ほとんど拉致監禁と同じじゃないか!
ソウルジェムを失うとボディとのリンクが切れさやかみたいになって意識を失うだけだと思っていが、魔力を失い場合によっては死ぬそうだ。
でもかずみたちはソウルジェムじゃなくてボディが本体だと思っているような感じがする。
さっそくあやせと戦闘になるが、ニコはあっさりとあやせからソウルジェムを回収してみせた。しかしあやせは一つの身体に二つの心を宿す多重人格の魔法少女でソウルジェムを二つ持っていた。こんなのもありなんだね。これは驚くべき設定だ。
あやせともう一つの人格
ルカは二つの属性を持ってニコとかずみを苦労させたが、ニコとかずみもジュゥべえの協力の元見事連携技であやせ&ルカを撃破した。
追い詰められたあやせはイービルナッツを取り出したがそれもサキが没収した。プレイアデス聖団に敵意を持っている奴がこれを持っているんだろうかね。プレイアデス聖団の敵となりそうなやつに誰かがイービルナッツを与えているのだろうか?
これであやせは完全敗北し負けを認めたが、かずみの前で魔法少女狩りのプレイアデスと罵った。カオルはそんなあやせからソウルジェム二つを抜き取った。
「預かる」と言っているからやっぱりプレイアデス聖団のメンバーはジェムが本体だとは知らない気がするな。ただ気絶しているだけとか考えてそう。そうでなければあまりにもむごい仕打ちだ。
そして海香はかずみにプレイアデスの真実を明かすことにした。そんなときニコが倒れたかと思うと突然魔女化したところで終わった…

あやせとの戦いで魔力を使いすぎたのかもしれない。プレイアデス聖団から初めての魔女になるのかな。かずみははたして仲間を殺せるのだろうかね…
なんて暗い物語なんだろうか…
個人的な評価★★★★☆
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