平坂 読
メディアファクトリー (2011-09-21)
売り上げランキング: 3
まずは、僕は友達が少ない 第0話「闇鍋回」の感想。
内容は1巻冒頭の闇鍋をボリュームアップしたような話だった。小鷹が夢の中で隣人部のメンバーと海やカラオケやゲームで遊ぶリア充ライフを満喫するが、理科のスタンガンによって意識を取り戻して見た光景は闇鍋による地獄絵図とヒロイン二人がゲロを吐いている姿だった。
原作既読者向けの内容だったが、PVとOPも収録されていて短い時間で「はがない」の魅力が詰まっていたと思う。OPもいい感じ!
キャラデザは正直言って電波女には敵っていないと思うが、ちらほらと期待できそうなカットがあって放送開始が楽しみになった。

肉ブヒイイィィィと叫ぶ人が出てくるのも時間の問題ではないだろうか?
秋アニメの中ではトップクラスで期待している! 楽しみ!
本編は1ページに1行目だけの理科のセリフから始まった。しかしこのセリフがこの感動的だった。最後まで読み終わるころには理科の好感度がアップした。
そんな1行があった次のページからは誕生会から一夜明けた小鳩の姿で、幸せそうに寝ていて可愛かった。マリアから貰った十字架を大事そうに握って眠っているところもポイントが高い。

あと露出度もいいねw
隣人部の部室では誕生会で先延ばしになっていた文化祭の出し物の話になった。色々な意見が出たが、小鳩が中等部の自分のクラスの出し物が映画で、その主役をやるということが判明し隣人部も映画を作ることになった。SOS団といい奇抜な部活は映画作りに走る傾向があるのかもしれないと思った。
映画の話になると、星奈はパニック映画で最初に殺される人と例えられていて面白かった。たしかにこういうキャラは最初に殺されるw
そして脚本は真面目に夜空が書くことになった。
廊下を歩いていた小鷹の前には新キャラの
遊佐葵が登場した。

野性児という感じでロリっぽい少女だったが、星奈のクラスメイトで成績は星奈に次ぐ2位のため、容姿端麗成績優秀スポーツ万能家はお金持ちな星奈を「リア充」と言って一方的に敵視していた。小鷹のことも不良ではなく星奈のかっこいい彼氏と認識していて面白かった。好感を抱くキャラではあったが、7巻ではこれ以上の活躍らしい活躍はしなかった。今後のキャラなんだろう。
夜空は映画の脚本を書くために小鷹を二人っきりで映画を見に行こうとデートに誘った。ちなみにサブタイトルが「これはデートですか? いいえ修羅場フラグです。」という他のラノベのパロディになってて笑えたw
ジャージ姿で現れて見た目は残念だったが、適当に選んだ映画でベッドシーンがあって照れる姿は可愛かった。それと帰りに寄った猫カフェで猫に萌える姿も普段のムスッとした態度から一転して可愛かった。夜空が「にゃあ にゃあ」言う姿がラブリー。
翌週書き上げて来た夜空の脚本は星奈さえも認めるほどいい出来だったが、夜空が決めた配役には問題ありだった。小鷹が自分の幼馴染であることを前面に出した配役で、結局キャラ設定などは変更するとして皆で配役を決め、夜空が脚本の修正した。しかし修正したシナリオはまたもや自分と小鷹がいい関係なものになっていて、最初の出来も台無しになっていた。夜空も露骨だと思うw
それに激怒したのは星奈で7巻にして初めて夜空と星奈の立場が逆転して感動した!

今回はふざけている場面でもないし、夜空が悪いからこうなるのも仕方のないことかもしれないけど。
そして結局夜空はまともな脚本に書き直してきたのだったw
これまで散々伏線が張られていた星奈の父が星奈と小鷹が結婚するという話もやっと誤解が解けた。原因は皆で遊園地に行ったとき星奈が「小鳩ちゃんを妹にできるハート」と理事長の前で行ってしまい理事長が勘違いしたそうだw 星奈は家でも痛いw
星奈の父と小鷹の父は友達なため、勝手に娘と息子の婚約をしていて許嫁の仲だそうだ。小鷹の父はそんなの忘れているらしいが天馬は真に受けていたw 小鷹と星奈も幼少のころ会ったことがあるらしく写真が残っていて、これで夜空のアドバンテージもなくなったw
理事長もおちゃめだが、この勘違いが発覚したあと小鷹とは会っていないから次に会った時の反応が気になる。あとこの話のサブタイトルが「俺と婚約者と幼馴染が修羅場すぎる?」とまたパロディで面白かった。
夜空の脚本に従い映画の撮影を進める隣人部のメンバーだったが、小鷹がケイトに進められて借りた映画から、夜空の脚本は盗作であると判明したw
理科がチンピラのように詰問し、マリアでさえ夜空を馬鹿にし、星奈は嫌らしく「今どんな気持ち~?」と上から目線で見下していたけど、夜空はそれでも非があるから言い返せなかった。夜空が盗作をするなんて意外だった。こういうことはしないキャラだと思っていたのに。夜空見損なった…
文化祭の映画だからパクリでも問題ないが、星奈は納得がいかず自分が書いた電波なシナリオを提供して撮影を進めた。特殊効果などの編集は理科が担当。
小鷹が機材を運ぶために理科準備室に初めて足を踏み入れたが、そこでの理科は本当にいい子だった。いつもの変態な理科とは別人のようだった。隣人部の活動を楽しむために隠れて努力をしていてかっこよかった。理科からは本当に友達を作りたいと思っている気迫が伝わってくる。1ページ目のセリフもしかり。
隣人部は高等部の文化祭の1週間前に行われる小鳩のいる中等部の文化祭に訪れた。目的は小鳩が主役の映画を見るためだった。タイトルは「小鳩姫」というもので小鳩の魅力を存分に引き出したような映画で隣人部のメンバーも絶賛していた。星奈も小鳩を抱き「クンカクンカスーハースーハー」と言うほどだったw 星奈と小鳩の絡みがある度に星奈の変態さが増していく気がするw
中学校での普段の小鳩を知らない小鷹だったが、ここで初めて学校での小鳩の姿を知った。なんと小鳩は学校の人気者で、友達がいた。しかし好意を示しても本気にしないし押せば押すほど引いちゃうから友達も困っているようだった。
友達がいない隣人部のメンバーに友達がいる風景を見ると寂しいようなうれしいような気持ちになる。小鳩はこれでゴールしたのかもしれない。そんな小鳩を見てマリアに元気がなくなったのもなんとなくわかる。
しかし夕方隣人部に合流した小鳩はメンバーを「眷属ども」と呼び、マリアも元気を取り戻した。学校で皆から可愛がられる小鳩ではなく吸血鬼モードの小鳩の方がやっぱり好きなのだろう。ギャーギャー騒いでいる姿の方が二人には似合っている。
そうして時は経ち体育祭が始まったがまた新キャラが登場した。開会の挨拶をしたのは生徒会長の
日高日向。カラーページと本文では名前の「かな」が違っていて
ひなたなのか
ひゅうがなのかわからない。
この日向は夜空が最も嫌っているリア充の中のリア充で「リア王」と呼んでいた。リア充だと思っていた星奈がバカだったから、こいつが今トップらしいw
日向は学業、スポーツ、人柄などパーフェクトで皆から慕われているらしく、夜空はこいつと話したこともないのに人生がバッドエンドを迎えることを望んでいたw 星奈のリア充への憎しみが半端なくて引くレベルだったw
日向もここしか登場せず今後のキャラだろう。葵も日向も今後どう絡んでくるか楽しみ。
最後はややシリアスで、体育祭を学校の屋上から眺めている理科が締めてくれた。理科を見つけ屋上にやってきた小鷹に理科は、「鈍感なフリをして本当は気付いている」と指摘した。小鷹も図星のようでそれ以上核心を突いて欲しくないようだった。
このときの理科のセリフが1ページ目に続くわけだけど、隣人部が必要無くなる日も近いのかもしれない。小鳩の話でいっそうそう思った。
小鷹は今の関係が居心地がいいらしく壊したくないようだが、理科の言う通り先に進むかどうかだな…
個人的な評価★★★★★
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