KEY (2011-06-24)
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今更ながらRewriteをやり込み要素を含めすべてクリアした。
Rewriteはkey=泣きゲーという俺の固定概念を打ち砕いたゲームだった。CLANNADが人生なら Rewriteは環境問題だろう。
物語全体を通して環境問題がテーマになっていてある種のプロパガンダとさえ思えた。そんなゲームであったが感動するポイントがなかったわけではないし、伏線の張り方や仕掛けられたトリックは見事であった。
共通ルートはよくある学園物のように主人公が青春を謳歌する物語だった。オカルト研究会を復活させてメンバーを揃えて色々な活動をするというまさしく青春だった。クラスメイトの吉野との絡みも厨二で笑った。
この共通ルートの途中森で魔物に襲われた辺りから各ヒロインルートに分かれて行く。
小鳥ルートは物語の鍵となる『鍵』と呼ばれる少女を守る唯一人のドルイドの話。鍵は地球が作った魔物で、地球環境を破壊する人間どもを滅ぼす存在だった。その鍵を使って世界を滅ぼそうとするガイアと呼ばれる魔物使い達と、鍵を破壊してそれを防ごうとするガーディアンという組織があった。
ドルイドである小鳥はその二つの組織から何故かわからないけど鍵を守る人であった。小鳥はこのドルイドの力を使って瑚太朗が入院するきっかけとなった怪我を治療したようだった。
瑚太郎も小鳥に協力して鍵を守るがこの鍵がウザかった。みんな自分を守るために必死なのに。
小鳥は事故で死んだ両親をも魔物にして鍵を守っていてもういいんだと言いたくなった。そこまでするのかという感じで。
魔物になった両親は人間だったころの記憶はないが、小鳥たちを守るために出撃する際それっぽい記憶を言っていて感動した。昔死んだ全く懐かなかったペットのペロをベースとしたちびもすという魔物は今作のマスコットキャラクターだったがこいつも最期は大活躍で感動した。
死んだら悲しいのは当たり前だけどそれにちょっとした奇跡があると感動する。
多くの犠牲を払って鍵を守ろうとしたが最後はガーディアンに始末されてしまい残念だった… それに伴い鍵の力で命を繋いでいた瑚太朗も瀕死になり最後は小鳥ががんばった。
でもエンディングは物足りなかった。小鳥の気持ちがわからない。
ちはやルートはヒロインルートの中では一番良かった! まるで少年バトル漫画のような熱血物語で燃えた!
ちはやはガイア最強の魔物使いでちはやの魔物咲夜が今作で最もかっこよかった。最初は嫌な奴かと思ったけど瑚太郎を成長させ瑚太郎のRewrite能力についても説明し物語全体を通しても重要なキャラだった。
咲夜は戦闘ではかっこいいし、瑚太郎を同じRewrite能力の元保有者の先輩として見守ったりしていて惚れたw
瑚太郎は敵を倒しながら成長し、ラスボスである暴走状態の咲夜との戦闘ではかつて倒した敵の力を借りたりして最後は殴って咲夜を元に戻していてまさしく王道展開だった。
ちはやをまかせて消滅した咲夜かっこよすぎ! そのせいでこのルートで鍵がどうなったか思い出せないw 朱音が鍵のせいでおかしくなったのを防いだんだけっけな?
朱音ルートは共通ルートでは不遜なキャラだった朱音が弱々しくなった…
朱音の正体はガイアの聖女で世界を滅ぼそうとしていた。瑚太郎は自分の元から去ってしまった朱音を探しながら世界の崩壊を防ごうとするが結局世界は崩壊し、保護した朱音とともに人口来世という石でできた空間に生き残りだけで避難した。
しかしこのルートは納得がいかない。世界の大半の人を滅ぼしておいて朱音が報いを受けないなんて、全ての罪を瑚太郎が引き受け瑚太郎とともに追放されるが死刑でも生ぬるいことをしておいて生き残るなんて信じられない。
ルチアルートは個別ルートに入ってからのデレ具合がはんぱなかった。全ヒロイン中一番可愛かったのはルチアだった。あまりのデレデレに驚いた。
ガーディアンであるルチアは体内に毒を持っていて触った物を毒殺できる能力があった。そのため普段から手袋をしていた 辛いもの好きという設定はただのギャグかと思ったけど毒を押さえる抑制剤のせいで味覚がなくなっていたというのは少しショックだった。
ルチアは悪い科学者に利用されて毒を強力にされ風祭市の市民の大半を殺した。毒が効かないのはRewrite能力で抗体を作った瑚太郎、体内で薬を作れる静流、咲夜が結界で守ったちはやくらい。他の人がどうなったかなんて考えたくもない…
ルチアとちはやの組織の枠を超えた女の友情の話は良かったが、ルチアはこんな自分の生きる意味はないと自暴自棄になり瑚太郎が救うという話は物語的には正直微妙だった。もしもルチアがここまで可愛くなかったらテキストを読み進めるのが苦痛だったかもしれない。
最後は静流ルートだがこのルートが一番感動できたと思う。唯一泣きかけた。純愛だった。
静流もガーディアンで能力は体内で薬品を精製できるというものだった。しかし幼かった静流はそれをコントロールできず両親から自分の記憶を未来永劫消してしまい孤独となった。だからいつかまた家族と暮らしたいと願う物語だった。それを瑚太郎がサポートする話。
静流は瑚太郎と同棲したりして初々しい反応をしていて可愛かった。メイド服の静流なんて抱きしめたくなる。
このルートは自己犠牲の物語だったと思う。瑚太郎を守ったために意識不明になり目覚めた後も聴覚を失い、瑚太郎はそんなことも知らず記憶喪失だったりと…
そしてこのルートでも朱音は世界を滅ぼそうとしていてそれは結局達成されてしまった… それでも何とかしようと西九条先生が命を賭して戦ってかっこよかった。
瑚太郎が命がつなぎとめたのは静流と瑚太郎が魔物と契約者みたいな関係になっていたかららしく最後瑚太郎はそれを解除し咲夜と同じように木になってしまった。
静流は避難したシェルターでも瑚太郎に恋い焦がれていた。家族も消えてしまったし残ったものは瑚太郎だけだったししょうがない。だからシェルターから出て木となった瑚太郎との再会は良かったのか悪かったのかわからない。
そしてタイトル画面の木は瑚太郎のなれの果ての姿だった!
以上を踏まえて攻略の順番のお勧めは 小鳥→ちはや→会長→ルチア→静流
この順番が一番自然に情報が開示されるていると思う。俺は偶然この順番で良かった。
個別ヒロインルートをクリアしたことでMoonルートになった。これは短かったけどぽかーんとなってしまった。超展開だった。内容を理解するのも少々時間を要した。
地球はこれまでも鍵による滅びが起きていて、そのたびにほぼ同じ歴史が繰り返され瑚太郎たちも存在してきたようだ。しかし地球の再生ができなくなって今度は月で同じ歴史が再現された。その月での物語がこれまでの物語だった 各ヒロインの世界は存在した可能性の一つ。
そんな可能性を見ている少女が月の鍵で名前を篝。篝は人類が滅びないように様々な可能性を研究していたのだった。
瑚太郎はなぜか篝が研究している世界に存在できていた。本人のセリフによると篝を殺すために存在しているとあったから誰かが送り込んだのかもしれない。
と言うのも、人間に滅んで欲しいと願っているどこかの世界の加島桜・ガイアのボスがこの世界に魔物を送りこんでいた。瑚太郎も案外どこかの世界でガイアに入り加島に送り込まれたのかもしれない。
瑚太郎は加島桜から篝を守り人類の可能性を見つけるまで魔物軍団と戦うことになった。
そのためにオカルト研究会の仲間たちを召喚して戦った。ちはやは咲夜がいない代わりに瑚太郎が用意した咲夜へヴィボディという太った咲夜みたいな魔物モドキが居て面白かった このゲームでここが一番笑ったかもしれないw
オカルト研究会は敵対する三組織が仲良く活動していた奇跡的な部活だった。それが再び力を合わせるという展開は熱い展開だった!だから仲間達がどんどんやられて行くのは悲しかった…
しかし土壇場で本物の咲夜が登場してよかったw もちろん咲夜はかっこよかった。様々な世界での自分の存在を消してでもこの世界に来たらしい。
こうして守った篝の研究成果を踏まえてわずかに回復した地球でラストTerraルートが始まった。
Terraルートはヒロインルートが始まるおそらく10年くらい前から始まった。一番の驚きは瑚太郎の年齢で10年前の時点ですでに中学~高校生くらいだった。つまりヒロインルートでは26、7歳だったということだ。
特典の小説にあるように瑚太郎は入院していて謎の男たちに記憶を消してもらっている。そのせいで年齢の感覚などがなくなっていると俺は考えている。見た目が若いのは小鳥が助けたときに半魔物化したからだろ。このときすでに魔物化している小鳥の両親が色々手配したというのは不自然だから小鳥が両親と言っていたのはきっと江坂さんたちのことだろう。
瑚太郎は10年くらい前、趣味で魔物を狩っていて江坂さんにガーディアンに勧誘されガーディアンとして活躍していた。そして任務をこなしながら鍵と遭遇し襲い掛かったところ返り討ちに合い、死にかけた所を小鳥に助けてもらい何年も病院で過ごすことになった。そしてやっと退院してカザコーに通いヒロインルートに繋がる。
瑚太郎は朱音よりも年下だったのがすごく驚いた。幼女だった朱音の面倒みたりしていたし… 舌打ちしかしない幼女朱音可愛いけど。
ガーディアンでは西九条や今宮と同期だった。この事実を知るとこれまでの話のセリフが伏線になっていたのがわかる。学校で西九条と教師と生徒の中になるなんて面白い。ただこのルートでの瑚太郎と西九条たちはそこまで仲が良くなかったから平気で殺しに来たりしていたのだろう。
鍵を発見したとき殺さす見逃す選択をすることで真のエンディングに向かうことになる。この世界での瑚太郎の目的は篝にいい記憶を見せて人類滅亡を防ぐことだった。鍵を殺しても滅びを先延ばしにするだけだから篝になっとくしてもらうしかない。
瑚太郎が考えたのはずっと争ってきたガイアとガーディアンの闘争を止めるというものだった。個別ルートでのいがみ合いはこの伏線だったのだろう。
瑚太郎はガーディアンに身を置きながらガイアにも所属して戦いを止めるために孤独な戦いを始めた。ガイアとしての魔物の力とガーディアンとしての超人の力を使うところが面白い。
瑚太郎は篝にいい記憶を見せるために仲間を殺したりと色々なひどいことをした。恩人であり師匠である江坂さんを殺したりもした。両組織に所属しながら両組織を裏切る姿は見ていてハラハラした。唯一の理解者の幼女小鳥も守るために遠ざけたし。
両組織を内部から破壊しお互い戦う力を無くして戦いは止められたが、時すでに遅しで篝による世界の滅亡は始まってしまった。全てが無駄に終わってとても残念だった…
瑚太郎は仕方なく篝を殺した。地球の篝は学習をしたため感情がるから悲しい。こうして人類の人口は激減したが全滅はま逃れた。瑚太郎はまた木になったけど。
しかし生き残った世界ではオカルト研究会が揃っていて成長した姿で一緒に瑚太郎を魔物として召喚した。ヒロインが集合していることからガイアとガーディアンの垣根は崩れたのだろう。こうしてEDに向かった。
これで本編はクリアだがやり込み要素も面白かった。
小鳥の種まきイベントは全てクリアすると指にディープキスをしてもらえたし、二週目は篝が認識できて、式神との戦いも見れたw 式神は魔物だったんだねww 式神は学習していない月の篝に食べられてまずい味になったり、篝は瑚太郎の上が落ち着くからと覆いかぶさったりしていて萌えたw
会長のおっぱいルートもあった。
クリア後に会長にオカルトの存在を認めさせると突入するが人形使いはAIRネタだねw
瑚太郎は無事会長の胸を揉むことができてその後も匂いを嗅いだり変態だった。そこに現れた篝もキャラがはっちゃけていて面白かった。一人称が「篝ちゃん」だし、魔法少女かがりんとか言い出したり、胸がないことにコンプレックスを感じたりメタ発言をしたりしていてw
おっぱいが世界を救う世界に再進化した世界はカオスで転校生にミドウたち三人がやってきたりくちゃくちゃで笑い転げていたw 再登場した篝も見栄を張ってバストサイズを1センチ大きくしていたりしたしw
篝ちゃんのキャラ面白すぎるw
以上でRewriteは終わりだが前作リトルバスターズ!100とするとRewriteは85くらいの点数だ。
つまらなくはなかったが泣きゲーを期待したのがいけなかったのかもしれない…
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